大人も存分に楽しんじゃおう!恐竜博物館と周辺ツアー
福井県北東部の奥越(おくえつ)地方に位置する福井県勝山市は、恐竜のまちとして知られています。勝山市やその周辺には、福井県立恐竜博物館はもちろん、白山平泉寺や越前大仏など、大人が存分に楽しめる魅力的なスポットがたくさん!大人の恐竜博物館の旅を周辺観光スポットと合わせて紹介します!
迫力満点の恐竜たちに大興奮!福井県立恐竜博物館
福井県立恐竜博物館は、世界有数規模の博物館で、恐竜化石の宝庫として全国でも有名です。広大な建物内には、恐竜骨格や化石・標本、巨大ジオラマ、復元模型などが所狭しと展示されており、大迫力の恐竜を間近で見ることができます。また、恐竜博物館がある「かつやま恐竜の森」では野外コンテンツが充実しており、化石発掘現場を間近で楽しめるバスツアーや化石発掘体験もできるんです(夏季限定)。さらに、ショップやレストランでは、ここでしか買えない恐竜グッズや、恐竜をモチーフにしたランチプレートなど、恐竜を存分に楽しめちゃいます!恐竜が好きな方もそうでない方も、一度訪れる価値ありです。
※2022年12月頃よりリニューアル工事のため臨時休業し、2023年夏にリニューアルオープンの予定です。
一面に広がる苔が美しい!白山平泉寺で心も身体もリフレッシュ!
恐竜博物館から車で約15分の場所にある白山平泉寺は、一面の美しい苔に癒される散策にぴったりなスポットです。白山平泉寺は霊峰白山の越前側の拠点として、養老元年(717年)に泰澄によって開かれたと言われており、「義経記」「平家物語」「明智軍記」などにも登場しました。最盛期には国内最大規模の宗教都市として繁栄し、8000人もの僧兵がいたのだそう。しかし、天正2年(1574年)に一向一揆勢に攻められ全山が焼失しました。
現在は平泉寺白山神社となり、旧境内は緑のじゅうたんが敷かれたように美しく、「苔寺」とも呼ばれています。フォトジェニックな苔に癒されること間違いなし。マイナスイオンたっぷりの空間を楽しんでくださいね。
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「まだまだ全貌が明かされない白山平泉寺」
1300年もの歴史がある白山平泉寺ですが、本格的な発掘調査が始まったのは平成時代になってから。巨大な石畳道や石垣、膨大な数の僧坊跡(僧侶の住居跡)などが発掘され、かつて繁栄していた宗教都市の姿が明らかになってきました。しかし調査が進んだのは遺構全体のたった1%と言われ、現在も発掘調査が続いています。
とにかく大きい!見応え抜群の越前大仏
恐竜博物館と同じく勝山市内にある越前大仏(大師山清大寺)は、訪れた人々を圧倒するスケールが人気の観光スポットです。臨済宗妙心寺派の寺院である清大寺は、勝山出身の大実業家が私財を投げ売って建立しました。22ヘクタールに及ぶ広大な境内には、巨大な大仏殿や日本一の高さを誇る五重塔があります。大仏の座高は17mで、実は奈良の大仏を上回る大きさ。大仏殿の中は、しんとした空間にお経が響き渡ります。大仏を見上げていると、あまりの大きさにまるで自分が小さくなったよう。また、壁面に安置されている1,281体の小仏群はインスタ映えスポットとしても有名になりました。この他にも、中国の国宝を再現した九龍壁、日本庭園など、見どころが盛りだくさん!異世界に迷い込んだかのような圧倒的スケールを楽しんでみてくださいね。
大野市の六呂師高原は自然がいっぱい!のびのび過ごそう!
次は勝山市の隣にある大野市へ。のどかな牧歌風景の広がる六呂師高原一帯には、乳牛が放牧された「奥越高原牧場」、露天風呂が楽しめる「トロン温浴施設うらら館」、新鮮な牛乳を使った乳製品作りが体験できる「ミルク工房奥越前」など、子どもから大人まで大自然を楽しめる施設がたくさん!高原を少し下った位置にある「円山公園」では、ポニーやウサギに会えるミニ動物園があるほか、BBQも楽しめます。また、夏の六呂師高原では、コーヒーを片手に星空を満喫できる「星空ハンモック」が人気上昇中。2年連続(2004年大矢戸区、2005年南六呂師区)で「日本一美しい星空」に選ばれた満点の星空は、一生忘れられない思い出になるはず!六呂師高原でアウトドアライフを満喫してはいかがでしょうか。
城下町の雰囲気を楽しもう!越前大野城と周辺を散策
越前大野城は、大野市のまちなかにある亀山(標高約249m)に築かれた平山城です。 織田信長より大野郡の3分の2を与えられた金森長近により、4年の歳月をかけて築城されました。 土台となる石垣は、自然石をそのまま積み上げた野面積み(のづらづみ)という工法で作られています。明治時代に城が取り壊され、現在の天守閣は、昭和43年に絵図や同時代の城を参考に再建されました。
また、越前大野城は雲海の中に城が浮かぶ「天空の城」としても有名です。11月頃が最も雲海が出現しやすく、フォトスポットの犬山には「天空の城」を写真に収めようと早朝からたくさんの人が集まります。夜は城のライトアップも。城下町は碁盤の目のような通りになっており、盆地の豊富な水を活かした造り酒屋、越前そば、和菓子など、満足度の高い食のお店がずらりと並び、散策にぴったり。城下町を散策して、昔にタイムスリップした気分を味わってみてくださいね。
Column
「大野城と実は関係の深い織田信長」
福井県内には織田信長ゆかりのスポットが数多くありますが、大野城もその一つ。大野城を築き初代城主となった金森長近は、織田信長のエリート部隊「赤母衣衆(あかほろしゅう)」の一員でした。長近は亀山に平山城の城郭と、その東麓に、大野が「北陸の小京都」と呼ばれる所以となる、短冊状の城下町を作り始めたと言われています。
身も心も引き締まる!曹洞宗の大本山「永平寺」
曹洞宗の大本山である永平寺も恐竜博物館と一緒に訪れたいスポットの一つ。道元禅師が寛元2年(1244)年に開いた坐禅の修行道場で、現在も約150名の修行僧が日々の修行に励んでいます。2015年にはフランスの旅行ガイド本「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に2つ星で掲載され、国内外からも注目されている寺院です。境内には大小70棟余りの建物が並び、七堂伽藍という日常の修行に欠かすことのできない7つの建物が回廊で結ばれています。拝観だけでなく、座禅、写経、朝課(朝のおつとめ)見学などの修行体験を行うことができますよ。境内に足を踏み入れると、ぴんとした空気に気持ちが引き締まります。
このほかにも、併設された宝物殿「瑠璃聖宝閣(るりしょうぼうかく)」で国宝を見たり、門前町のお店をめぐったりなど、永平寺をとことん満喫しましょう!