最新・福井県立恐竜博物館の周辺見どころ

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2023年7月にリニューアルオープンした世界三大恐竜博物館のひとつである「福井県立恐竜博物館」。新たな見どころポイントを押さえつつ、恐竜博物館周辺の観光スポットをご紹介します!

最新・福井県立恐竜博物館の周辺見どころ

リニューアルした福井県立恐竜博物館、注目すべきポイントは?

最初に紹介するのは福井県勝山市にある「福井県立恐竜博物館」。2023年7月14日(金)にリニューアルオープンしました。新館ドームの増設や新たな展示物の追加など、学べる内容や体験がボリュームアップ!レストランやショップは、リニューアル前の倍以上の大きさになりました。

  • ▲リニューアルで増設された実物ブラキロフォサウルスのミイラ

恐竜好き必見!特に注目したいのは、本館一階の常設展示に新たに加わった実物ブラキロフォサウルスのミイラ化石。日本初公開であり、アメリカから借りている関係で10年間のみ観ることができます!筋肉の塊がミイラ化し、滅多に残らないと言われる骨化腱を持つ保存状態の良さからギネス登録されているほど。とても貴重な機会なので、ぜひ展示されている間に一度訪れてみてください!また、近くにはスタッフが常駐しており、詳しい解説を無料で聞くことができます。

  • ▲本館2階の図書室。壁は地層を模しており、落ち着いた雰囲気
  • ▲新館1、2階の見える化された収蔵庫。博物館の裏側が垣間見えます
  • ▲巨大な3面スクリーンに囲まれた特別展示室。企画展がない期間は、写真のように、恐竜の世界を表現した映像が流れます

さらに増設された新館ドームも見どころ満載。絵本から専門書まで幅広く蔵書された図書室があり、ゆっくり学びを深めることもできます。また、本格的な化石研究を体験できるラボでは、子どもも大人も楽しめることまちがいなし!実際に化石発掘や研究で使用する道具を用いて、化石発掘や化石クリーニングを行ったり、X線でスキャンしたCT画像から化石の内部を調べる体験ができます。他にも、ガラス張りから見える収蔵庫や特別展示室が併設されています。

恐竜博物館を観覧するためには、チケットの事前購入が必要です。

「常設展」「常設展+化石研究体験」「野外恐竜博物館」の3種類が用意されています。

下記URL(公式HPのチケット購入ページ)からご予約ください。

https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/guide/ticket.html


さらに詳しい恐竜博物館の見どころは下記リンクからご覧ください!

恐竜博物館への主なアクセスは以下の3通り。

【電車・バスの場合】

・えちぜん鉄道「勝山駅」からタクシー約10分、恐竜博物館直通便バス約15分

リニューアルに合わせて、車体に恐竜が描かれた「恐竜列車」が2023年7月から運行開始!車内には恐竜の模型やモニュメントが置かれ、恐竜の世界観を一足先に楽しめます。

・福井駅東口から恐竜博物館直行「恐竜バス」約1時間


【車の場合】

「勝山IC」を降り、国道416号線を約10分。

アクセスについてはこちらでも詳しく解説しています。

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プロはこう見る!展示がもっと面白くなるポイント

恐竜博物館直伝!展示されている骨格標本を、さらに面白く見るためのポイントがあります。それは「支えの有無」。博物館内には実際の化石以外にも本物そっくりの複製品の標本が展示されています。本物の骨格標本は、複製品に比べると重さがあり、穴などのキズを入れないため、標本には支えの構造物が入っています。(例えば、写真のカマラサウルス。首の部分に支えがあるのがわかりますか?)つまり、子どもも大人もパッと見で本物かどうか?を見分けることができます!また、展示プレートには、本物の場合は何も書かれておらず、複製品には「複製」と記載してあるのでこちらも要チェック。ぜひ本物探しを楽しんでみてください。

プロはこう見る!展示がもっと面白くなるポイント

勝山の地場産業とは?織物の学習や体験を楽しめる「ゆめおーれ勝山」

  • ▲「はたや記念館ゆめおーれ勝山」入口
  • ▲2階では、昔ながらの糸繰機が動態展示してあります

恐竜博物館を楽しんだあとは、勝山市の周辺のスポットにも足を伸ばしてみましょう!

勝山は明治以降、地場産業として絹織物が栄えたまちとしても知られています。「はたや記念館ゆめおーれ勝山」は1905年から1998年まで実際に織物工場であった建物を活用した、子どもから大人まで楽しめる織物ミュージアム。1階では、手織り体験やカフェコーナー、おみやげ店があり、2階では、昭和時代に活躍した糸繰り機が臨場感たっぷりに動く様子や、勝山の織物産業史について学ぶことができます。オススメしたいのは、常駐スタッフさんによる解説。ゆめおーれのスタッフさんは当時の機屋で働いていた方々なので、展示を見るだけでは伝わりきらない当時の様子を知ることができます。


【恐竜博物館からのアクセス】車で約10分、徒歩約40分。バスの場合は勝山市コミュニティバス「ぐるりん中部方面」(恐竜博物館→勝山駅)に乗車、「ゆめおーれ勝山前」にて下車。

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お土産はこれだ!勝山産のシルクで作ったせっけん

1階のおみやげ店一押しの商品は「絹石鹸」。市内で蚕を飼うところから始め、繭を採取して作る手間のかかった一品です。蚕が作るタンパク質「フィブロイン」を使って仕上げられており、お肌がとてもすべすべになるのだとか。不純物を取り除いているため、きめ細かくボリューミーな泡立ちが特徴。赤ちゃんにも優しいせっけんです。ぜひ勝山土産にいかがでしょうか?

お土産はこれだ!勝山産のシルクで作ったせっけん

圧倒的なスケール感、越前大仏を見に行こう

  • ▲大仏殿内部。SNS栄えスポットとしても人気

勝山市内にある越前大仏(大師山清大寺)は、訪れた人々を圧倒するスケールが人気の観光スポット。臨済宗妙心寺派の寺院である清大寺は、勝山出身の大実業家、多田清氏が私財を投じて建立しました。メインスポットである大仏殿には、身の丈17mと奈良の大仏を上回る大きさの越前大仏が訪れる人をお出迎えします。ほかにも日本一の高さを誇る「五重塔」や、九頭竜川にちなんで中国の国宝を再現した「九龍壁」、四季折々の姿をみせる「日本庭園」など、見どころが詰まっています。恐竜博物館を楽しんだ後は、広大な境内に集まる見どころをゆっくり回って、心を落ち着かせるひとときを過ごしてはいかがでしょうか?


【恐竜博物館からのアクセス】車で約10分。バスの場合は、恐竜博物館発の市内観光バス「ダイナゴン」を利用し「越前大仏前」にて下車。

勝山を深く知るには打って付け、勝山城博物館

勝山城博物館は平成4年に開館した5層6階からなる天守閣を持つ登録博物館。天守閣風建築として、石垣から鯱までが57.8メートルと日本一の高さを誇ります。勝山城博物館も、越前大仏と同じく多田清氏が私財を投じて建設。勝山をさまざまな角度から伝える文化教育施設で、諸大名家に伝わった武具類や染織類のほか、各地の合戦図屏風が展示されています。展示物の多くは、個人のコレクションであるという点もロマンを感じさせます。また、館内では勝山市の学芸員と協働して年一回ほど企画展も開催。最上階の展望室からは、ジオパークにも登録されている美しい自然、国史跡に登録されている白山平泉寺旧境内など、勝山市街を一望できます。展示テーマは階ごとに異なり、お城の中をくるくると回りながら「次は何かな?」と楽しめることまちがいなし!


【恐竜博物館からのアクセス】車で約10分。バスの場合、恐竜博物館発の市内観光バス「ダイナゴン」を利用し「勝山城博物館」にて下車。

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必見!勝山産ジャージー牛乳100%の絶品ソフト

福井県勝山を訪れたらぜひ食べたいのが、博物館無料駐車場内にある「みるく茶屋」のソフトクリーム。ここでは、勝山市のラブリー牧場で山地に放牧して育てられたジャージー牛の牛乳をふんだんに使用したスイーツを味わえます。冬季限定「まきばのクレープ」や自家製牛乳と卵を使用した「まきばのシュークリーム」など種類は豊富。中でもジャージー牛乳100%のソフトクリームは絶品。無添加と自家製にこだわり、ミルキーな味わいが口の中に広がります。

必見!勝山産ジャージー牛乳100%の絶品ソフト

勝山のお土産が勢揃い!道の駅恐竜渓谷かつやま

中部縦貫自動車道「勝山IC」近くにある「道の駅恐竜渓谷かつやま」では、新鮮な地場野菜や地元食材で作るお弁当やお惣菜、市内菓子店の人気お菓子やお土産を販売しています。中でも、黒糖餡を包んだ「勝ち山羽二重」は店舗限定商品!他にも、SNS映え抜群の「ふくいみたらし芋団子瓶」、恐竜チョコが隠されているサプライズスイーツの「恐竜発掘プリン」が人気です。カフェレストランも併設されており、恐竜をモチーフとしたバーガーセットや地元食材を使った軽食、スイーツなどを楽しめます。


【恐竜博物館からのアクセス】車で約10分。(バスはありません)

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冬や雨でも楽しめる!「べり果」でいちご狩り

「道の駅恐竜渓谷かつやま」に隣接する「ベり果」では、12月上中旬〜5月下旬にかけてハウス内でのいちご狩りが楽しめます。高設栽培を採用しており立ったままで摘めるので、小さな子どもや車椅子の方も安心して利用できます。べり果で栽培しているいちごの品種は「かおり野」。糖度も高く、香りがとても良いので子どもから大人まで人気の品種です。また、収穫時期が早く始まるため、他の品種に比べると長い期間いちご狩りを楽しめることが特徴です。いちご狩りの期間外も通年で自家製いちごを使用したソフトクリームや県内の旬のフルーツを使ったスイーツを販売しているので、ぜひ立ち寄ってみてください。


※下記の内容は2023年12月時点の情報です。内容は変更となる場合があります。

冬や雨でも楽しめる!「べり果」でいちご狩り
川上真理子
福井県池田町に惚れこんで、2022年3月に千葉県から移住。全く知らなかった福井県の様々な顔に、驚きと魅力を感じている福井暮らし新人。