ボルガライスだけではない! 工夫を凝らした蕎麦とラーメンによって、いやがうえにも虜にされるのであった。「越前めん処 江戸屋」

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ボルガライスだけではない! 工夫を凝らした蕎麦とラーメンによって、いやがうえにも虜にされるのであった。「越前めん処 江戸屋」

ボルガライスだけではない!工夫を凝らしたラーメンによって、いやがうえにも虜にされるのであった。「越前麺処 江戸屋」

別コラムでこの店のボルガライスをご紹介した。

ボルガライスの進化の巻である。


前回は、「越前めん処江戸屋」のボルガライスが素晴らしく、熱が入りすぎて、他の料理のことを書けなかったので、2種類の麺料理をご紹介したい。

本業の蕎麦からは、「紫式部おろしそば」をお勧めする。

前回の記事はこちら


N H Kの大河ドラマにあやかったのではない。

その遥か前からある蕎麦である。

「紫式部おろしそば」は紫大根のおろしを合わせた、ぶっかけ蕎麦である。

そばの灰緑色の上で、鮮やかな紫が映える。

削り節の茶色とネギの緑との配色も美しい。

そばは、挽きぐるみといって、外皮も入れた太打ちそばである、

黒い皮が、星のようにそばの中に点在している。

たぐればゴシゴシとした、たくましいコシを見せた。

この強靭なコシと紫大根の出会いがいい。

大根の辛味がそばのコシを鼓舞しているような気分となって、コーフンしてくる。

そんなそばであった。

雅な歌を歌う紫式部の心に秘めた精神のたくましさも表しているのかもしれない。


もう一臂のご紹介は、「ラーメン」である。

しかしこれにも一工夫があった。

具が、岩海苔、煮豚、筍の穂先、ネギという布陣で珍しい。

スープを飲めば、懐かしさの中に動物系とは違うまろやかさがある。

聞けば、サワラの煮干しを使っているのだという。

普通の煮干しとは違う、品のあるうまみがラーメンに合う。

そこに鶏出汁を加え、うどんの出汁とは違う独自のスープだそうである。

シナチクとは違う筍の穂先の幼い甘さが、この優しい味わいのスープに馴染んでいる。

煮豚も強すぎずに、穏やかである。

麺は細打ちのストレート麺で、スープとの相性もいい。

すべてがスープを活かすために存在しているようなラーメンに、心が温まる。

さあ、ボルガか、紫式部か、ラーメンか。

嬉しい悩みが待っている。

お店の場所はこちら

越前麺処 江戸屋

〒915-0832

福井県越前市高瀬2丁目6-15

TEL:0778-24-3248