握る速さは日本一。魚の種類も驚くほど多く、しかも安いと来ている。これぞ回転寿司の良心なり
握る速さは日本一。魚の種類も驚くほど多く、しかも安いと来ている。これぞ回転寿司の良心なり
「魚心」これは回転寿司界のF1である。
寿司職人は、差し詰め回転寿司界のマックス・フェルスタッペン(2023年F I王者のドライバー)だろうか。
とにかく注文してから、出されるまでが異常に早い。
バイトの女性が注文受けて、口頭で伝えるのだが,彼は背中で聞いているだけである。
注文を繰り返したりせず、黙々と握っている。
「何を頼もうか。ブリかなサーモンかな」と、こちらが話している内容を聞いているのかと思うほど、早い。
測ってみたら、注文してから出されるまで、最速で3秒であった。
3秒とはあなた、注文して、右向いた左向いたら「お待たせいたしました」である。
しかも客席数約46席が満席であるのにかかわらず、一人で握っておられる。
さらに、ネタの数を数えてみたら80種類もあるのにである。
見ていると、焦る様子も慌てる様子もない。
淡々と握っておられる。
あまりの早技に握りの紹介を忘れそうになった。
2カンで165円という安さからある握りは、やはり、福井ならではのネタから攻めたい。
他の地域の回転ずじにないネタも多い。
炙りノドグロ、スマガツオなどは珍しい。
酢飯もいい。
回転寿司は、酢飯が冷たいところばかりだが、少し暖かく魚を生かす。
気に入ったのは、下記である。
すまがつおは滑らかで、すうっと脂が舌に乗ってくる。
バイ貝はコリっとした食感がよく、香りがある。
焼き鯖は実に香ばしく、焼魚ご飯的ダイナミズムが食欲を刺激する。
締めてから炙ったというあぶりサンマ、チーズとの相性を見せるチーズサーモンも面白い。
さらには「まかない」と呼ぶ軍艦シリーズも頼みたい。
魚を小さく乱切りしたものが載っていて、おそらく賄いで切れ端をこうした食べていたのだろうか。
サーモンやいくらを合わせたまかないトロサーモンは、鮭自体の質が良く、身に張りがあって脂の品がいい点が気に入った。
これで2カンで253円は安い。
楽しくて、次々と20カン以上頼んでしまった。
しかし気になっていながら頼めなかったものも多い。
生赤海老、カレイ昆布締め、やみつきサーモン軍艦、フワフワシャケ軍艦、塩麹サーモン、炙り鴨肉、炙りたいらぎ貝、福井サーモン、柚子ぶりなどである。
こりゃあ、後二回は来なくちゃいけないな。
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にぎり屋 魚心
〒910-0017
福井市文京6丁目2302
TEL:0776-24-4117