とんかつとそば、丼の愛すべき関係

78 view
とんかつとそば、丼の愛すべき関係

とんかつとそばは、意外にも仲がいい。

そのことを、敦賀の「千束そば」で教わった

同じ敦賀の「千成そば」を訪れて、メニューを開ければ、ここにもかつおろしそばがあるではないか。

早速頼む。

やはりこれはインパクトがあるなあ。

普通は、トンカツとそばは、合わないと思うだろう。

だが経験者は声を大にして言いたい。

トンカツとおろしそばは、相性がいい。

食べ方としては、まずそばを食べよう。

福井県蕎麦粉を使い、石臼自家製粉手打ちのそばを、ずすっと勢いよくたぐる。

ああ。蕎麦の香りが鼻に抜けていく。

次がトンカツに箸を向ける。

カリリと揚がった薄カツが香ばしい。

衣の香ばしさの中から豚肉の甘い香りが漂って、顔が緩んだところでそばをたぐる。

カツの旨みをご飯でなく、蕎麦の優しさで受け止めるのである。

新しい相性が生まれ瞬く間にを楽しむ。

トンカツを、そばつゆにちょっと漬けてもおいしいぞ。

さてここは丼も美味しいらしい。

そこで、親子丼とソースカツ丼を頼む。

親子丼が運ばれた。

美しい表情をしてらっしゃる。

いい半熟加減、いいとじ加減で、輝いている。

玉子と鶏をご飯と一緒にかき込んで、目を丸くした。

鶏が香ばしい。

なんと焼いているではないか。

この香りは、炭火焼きか。

焼いた鶏肉の野味と玉子の優しさという対比が手を繋ぎ、どこにもない魅力を生み出している。

続いてソースカツ丼もいただく。

噛んで思う。

肉がいい。

甘辛子ソースはそんな肉を生かし、ご飯を猛烈にかき込ませる。

恐るべし「千成そば」。

そこでさらなる実力も確かめたく「カレーそば」も追加した。

これまた優れた「カレーそば」であった。

スパシスの香りが高いがインドへはいきすぎてない。

町の蕎麦屋としての立場を沸きませた甘みもある。

その中で蕎麦がカレー餡を絡ませながら、嬉しそうにしているのが、なんとも楽しかった。

二日酔いの次の日に、こんなカレーそばを食べたら、頭と心と胃袋が、どれだけ癒されようか。

そんなことを夢想しながら、カレーそばを食べ終えた。

お店の場所はこちら

千成そば

〒914-0814

福井県敦賀市野神43-3

TEL:0770-22-8575



当サイトでは、利便性の向上と利用状況の解析、広告配信のためにCookieを使用しています。

サイトを閲覧いただく際には、Cookieの使用に同意いただく必要があります。

詳細はクッキーポリシーをご確認ください。