あなたの胃袋を、朝から満たします

焼鮭定食やだし巻き定食が、朝から食べられるのは、珍しくはない。
だがそれだけではない。
ビフテキ、ナポリタン、焼きそば、オムライス、ソースカツ丼、鰻丼まで、32種類の料理を、朝7時から夜23時まで食べられる店なのであった。
これはなんとしても朝に行かなくてはいけない。
朝から、ガッツリ食べなくてはいけない
店に入って、むらむらと闘争心が湧き上がってきた。
メニューを眺める。
悩む。悩む。
鳥の唐揚げもたべたい。
ソース焼きそばも食べたい。
ハンバーグも食べたい。親子丼も食べたい。
カレーうどんも食べたい。
悩みに悩む。
嬉しい悩みである。
結果選抜されたのは、「焼き鯖定食」「ひき肉とキャベツ煮」 「だし巻き定食」「ハムステーキ定食」定食であった。
脈力ないが、胃袋の思うまま胃に頼んでみたである。
サバは、脂が載っていて、文句なしのご飯泥棒で嬉しい。
「ひき肉とキャベツ煮」は、思いの外胡椒が効いていて、その刺激がコーフンさせる。
「だし巻き定食」は、たまごの味が濃く、焼きが深くて、それがご飯に合うのだな。
続いては「ハムステーキ定食」である。
実は頼んでみたものの、ハムステーキでご飯が食べられるだろうか? と心配だった。
だが、一口食べて不安は解消された。
ハムが厚い。
3センチはあるだろうか。
分厚い。
しかも嬉しいことに、少し下品なソーセージ的味わいのハムなので、これにケチャップとカラシをつければ、萌烈にご飯が恋しくなるのであった。
定食が終えたので、次は麺部門へと移行してみた。
「ぶっかけそうめん」を頼むと、これは冷かけであった。
つまり冷たい汁の中にそうめんが泳いでいる。
あっさりとした汁の中で、コシが強いそうめんが生きている。
「中華そば」はどうだろう。
醤油味は淡目、胡麻油が効いたスープと細麺との相性がいい。
チャーシューもシナチクの出来がよく、早朝でもツルツル喉元におそまっていく。
そしてやはりここは福井。
「ソースカツ丼」も頼んでみた。
おおこれは、最強のソースカツ丼ではないだろうか。
福井ソースカツ丼史上、最も肉が分厚いのではないか。
噛みごたえがあり、肉を食らっているぞという気持ちの高ぶりを呼ぶ「ソースカツ丼」である。
最後は「焼飯」といってみよう。
卵がたくさん混ぜ込まれた焼飯」で、意外にもあっさりとした味わいである。これは紅生姜と食べるとおいしいぞ。
たまにはこうして、朝からドカ食いしてみるのもいいもんだ。