【美食福井】福井県特産の地鶏「福地鶏」は、卵も肉も美味

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福井県が独自に開発した「福地鶏(ふくじどり)」は、卵も肉もおいしいブランド地鶏です。

2014年から県の畜産試験場で開発が始まり、2017年に卵が初出荷、翌年には肉の供給もスタートしました。

1羽から卵も肉もとれる地鶏は全国的に見てもかなり貴重で、卵は甘くて濃厚、肉は身が引き締まり適度な歯ごたえと強い旨みを楽しめます。


【生産時期】通年

【産地】県内全域

【美食福井】福井県特産の地鶏「福地鶏」は、卵も肉も美味

【動画】「福地鶏」の美味しい魅力を凝縮

卵は甘くて濃厚、肉はほどよい噛みごたえ

福地鶏は、卵も肉も高品質。まず卵は、甘みが強く濃厚で、黄身は高く盛り上がり、箸でつまんでも崩れないほど弾力があります。臭みもなく、卵が苦手な人が福地鶏に出会って大ファンになったという声も。普段の卵料理がひと味違うおいしさに仕上がります。また、福地鶏の卵を使ったプリンやシフォンケーキなども人気。卵は道の駅やスーパー、ネット通販でも購入できます。


福地鶏の肉はほどよい歯ごたえが魅力で、噛むほどに濃厚な旨みが口いっぱいに広がります。福井県は焼鳥の消費量が全国トップクラスで、卵を産んだ親鶏もよく食べられています。福地鶏はのびのびと自由に動ける広い環境で長い期間飼育された地鶏の肉なので、おいしさも格別。生産者が営むキッチンカーでは、福地鶏の焼鳥を卵でとじた親子丼が評判です。

美味しい卵を産み、上質な肉に育つ

鶏は採卵用と食肉用で別々に飼育されるのが一般的。採卵と食肉を兼ね備えた福地鶏のような鶏の飼育は全国でも数例しかなく、これが福地鶏の独自性につながっています。


地鶏は飼育方法が日本農林規格(JAS)によって定められています。採卵用の鶏やブロイラー(肉用若鶏)はケージと呼ばれるカゴで飼育されますが、地鶏は自由に地面を歩き回れる「平飼い」が必須。飼育面積あたりの鶏の密度を下げる基準も設けられています。こうした「アニマルウェルフェア」に配慮した快適な飼育環境が、福地鶏の卵と肉のおいしさを育むのです。

Column

【おいしい豆知識】

ハイブリッドが美味しさの源


福地鶏は、福井市の養鶏農家・上道正冨さんが50年以上をかけて改良した「ウエミチレッド」の雄と、独立行政法人家畜改良センター岡崎牧場で開発された「岡崎おうはん」の雌を掛け合わせて開発されました。


ウエミチレッドは産卵成績がよく、岡崎おうはんは肉質に優れており、それらのハイブリッドが、卵も肉も美味しい福地鶏なのです。

【おいしい豆知識】

豊かな自然に恵まれた快適な飼育環境

福井県あわら市の黒川産業では、現在約2,000羽の福地鶏を飼育しています。父が興したブロイラーの養鶏場を受け継いだ黒川公美子さんは、高品質の福地鶏に注目。2017年から本格的に飼育をスタートしました。養鶏場は海に近く、北潟湖に面した自然豊かな場所にあり、「潮風がミネラルをもたらし、鶏がすくすくと育つ」と公美子さんは言います。


公美子さんは、止まり木や産卵スペースを設け、鶏が休息をとりやすく安心して産卵できるよう配慮。また、餌が切れないよう、自動で餌を供給できるシステムを導入。餌は栄養価の高い配合飼料で、さらに地元の野菜をおやつ代わりに与えるなど、栄養バランスにも配慮しています。

生産者自ら料理やスイーツを開発

黒川産業が飼育する福地鶏は、1日に約1,800個の卵を産みます。ケージで飼う鶏の場合は産卵場所が決まっていますが、平飼いの場合は好きな場所で産卵するため、毎朝一つ一つ手で拾い集めます。集めた卵は丁寧に洗って汚れを落とし、消毒した後、割れた卵や小さすぎる卵を取り除きます。さらにサイズを選別し、パック詰めを行い新鮮なうちに出荷しています。


公美子さんは、卵も肉も美味しい福地鶏の魅力を知ってもらおうと、2022年からキッチンカーをはじめました。次女の友紀子さんたちが中心となって福地鶏づくしの親子丼やスイーツを提供し、人気を集めています。

Column

【おいしい豆知識】

1個100g! 特大サイズの卵が人気


福地鶏は一般的な採卵用の鶏より大きく育つため、1個あたり100g前後の卵を産むことも。MサイズやLサイズといった通常のパックにはとても入らない大きさです。


そうした特に大きな卵だけを集めた「特大」サイズが販売されることもあり、すぐに売り切れる人気ぶりです。

【おいしい豆知識】

「福地鶏」を購入できるお店の紹介

地元の人に聞く「福地鶏」のおすすめレシピ

福地鶏の卵のレンジプリン

【材料(カップ2個分(150ml程度の耐熱マグカップ))】

卵 1個(50~60g)

牛乳 150ml

砂糖 40g

バニラエッセンス 適量


-カラメル-

グラニュー糖 30g

水 大さじ1


【作り方】

①鍋に牛乳、砂糖を入れ、砂糖を溶かす(沸騰させない程度)

②卵をボウルでしっかりほぐし、①とバニラエッセンスを加える(コップ1つにつき一滴程度)

③茶こしやザルで②をこしながらカップに流す

④ラップをふんわりとかけて一つずつレンジ(600w)で1分温め、プリン液が膨らんだら余熱で固める。

  ※固めのプリンにする場合は、浅い鍋かフライパンでお湯を沸騰させ、3分ほど湯煎してから冷ます


カラメルを作る

⑥大きめのマグカップにグラニュー糖と、水大さじ1を加え、レンジ(600w)で2分加熱する。更に30秒~1分加熱し、カラメルの色になれば残りの水を加え冷ます
⑦冷やしたプリンに⑥のカラメルをかけて完成


おまけ プリンラテ

【材料(1人分)】

プリン 1個分

牛乳 50ml前後(お好みで増やしてもOK)


【作り方】

①レンジにかけた後のプリンを熱いうちにほぐし、牛乳を加えてドリンク状にする。

②少しずつレンジで温めて完成(シナモンなどトッピングを加えてもおすすめ)


<レシピ監修 黒川産業 平澤暁子さん>

【美食福井とは】

福井県には、豊かな自然と生産者のこだわりが育む美味があふれています。

「美食福井」とは、それら海、山、里のプレミアムな食材24品目の魅力を余すところなく紹介する特設サイトです。