福井のみどころ・定番10選ここははずせない! 歴史・自然・文化を楽しむ

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海や山に囲まれた自然豊かな景色や、長い歴史の中で培われた文化や建築物など、さまざまな魅力がある福井県。今回は福井旅行で訪れるべき観光名所をラインナップ。博物館、自然が織りなす絶景、歴史ある遺跡や寺社仏閣、温泉などをご紹介します。

福井のみどころ・定番10選ここははずせない! 歴史・自然・文化を楽しむ

日本最大級! 恐竜化石や化石発掘体験が楽しめる「恐竜博物館」

新種も含め、恐竜化石が多数発掘される勝山市にある「福井県立恐竜博物館」。恐竜を中心とした国内最大級の地質・古生物学博物館です。展示されている恐竜骨格は44体。そのうち10体は実物の骨を使って組み上げられています。


そのほか、巨大なジオラマや、太古の中国の景色を再現した迫力満点のCG映像(ダイノシアター)なども見ごたえ抜群!「野外恐竜博物館」のバスツアーでは、2017年に国の天然記念物に指定された恐竜化石発掘現場を見学し、隣接する施設で発掘体験ができます。一般の参加者が新種の化石を発掘したこともあるんです!

天然記念物に指定されている絶景スポット「東尋坊」

日本海の荒波と、高さ20mにもおよぶ断崖絶壁がおりなす景勝地「東尋坊」。迫力ある断崖は輝石安山岩の柱状節理(柱状の割れ目)が作り出しており、海岸線に約1㎞にわたって広がっています。これだけの規模のものは世界中に3ヶ所しかないと言われており、国の天然記念物にも指定されています。


崖の上を自由に歩くことができるので、その迫力を間近で体感することが可能。高さ55mの東尋坊タワーで上からの景色を、遊覧船から下からの景色を楽しむこともできますよ。

広大な境内を歩くだけで心が洗われる! 曹洞宗の大本山「永平寺」

寛元2年(1244年)に道元禅師によってつくられた禅修行のための道場であり、曹洞宗の大本山。2015年にはフランスの旅行ガイド本「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得しています。約10万坪の広大な境内には、大小70棟余りの建物が並び、うち19棟は重要文化財。周囲は樹齢約700年の老杉に囲まれ、荘厳な空気が漂っています。


また、現在も200余名の僧が日夜修行に励んでおり、見学時には建物だけでなく修行僧の姿も見ることができます。朝のおつとめ見学や座禅、写経もできるので、禅修行を体験してみてはいかがでしょうか。

めがねを知る・買う・作る! めがねの聖地にある「めがねミュージアム」

国内生産フレームの9割以上が鯖江市周辺で作られており、鯖江市は「めがねの聖地」とも言われています。めがねミュージアムには、100余年続く伝統の技や歴史をひも解く博物館をはじめ、アンテナショップ、めがね型ストラップ作りや、素材選びからめがね作りが楽しめる体験工房があり、めがねを知る・買う・作ることができます。


鯖江駅からめがねミュージアムまでの道は、いたるところにめがねデザインされた「メガネストリート」になっているので、駅から徒歩で向かうのもおすすめ。


また、鯖江市周辺のエリアには漆器、焼き物、和紙など多数の伝統工芸の産地が点在しており、それぞれに博物館もあるため、ものづくりに興味がある方は足をのばしてみてはいかがでしょうか。

日本のポンペイ!? かつての城下町跡が残る「一乗谷朝倉氏遺跡」

福井市の南東約10kmの場所にある一乗谷は、地名の通り山に囲まれた谷間にあります。戦国時代には、かつて越前国を支配していた朝倉氏が5代、約100年にわたって拠点とし、城下町として栄えていました。しかし、天正元年(1573年)に織田信長によって火が放たれ、近年まで地中に埋まったままでした。


ようやく発掘が始まったのは昭和42年頃。その結果、武家屋敷、寺院、町屋、職人屋敷や道路に至るまで、ほぼ完全な姿で町並みが発掘され、その数奇な歴史から、「日本のポンペイ」とも呼ばれています。


現在は当時の町並みが200mにわたって復原されており、遺跡全体が特別史跡、4つの庭園が特別名勝、出土品が重要文化財に指定されています。この3つの指定を受けている場所は全国でも珍しく、歴史的に貴重な遺跡だと言えます。

多くの文人墨客に愛された北陸を代表する温泉地「あわら温泉」

北陸を代表する温泉地のひとつ「あわら温泉」。明治16年に灌漑用の堀りぬき井戸から湧出し、以来130年以上の歴史を誇ります。関西の奥座敷とも言われ、多くの文人墨客や著名人に愛されてきた温泉地です。


旅館ごとに源泉を持っているため、さまざまな湯ざわりを楽しめるのも特徴。温泉街の中心には「芦湯」(足湯)や屋台村「湯めぐり横丁」などがあり、宿泊しなくても温泉街を満喫できます。

ラムサール条約にも登録された景勝地「三方五湖」

三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の5つの湖からなる「三方五湖」。若狭湾国定公園を代表する景勝地であり、2005年には世界的にも重要な湿地として、ラムサール条約に登録されました。


湖によって淡水、海水。汽水と水質が異なるため、色が違ったり、淡水魚から海水魚までさまざまな魚が生息していたりするのも特徴。水月湖は世界で最も有名と言われる年縞(湖の地層)を有し、地質学における年代決定の世界基準にもなっています。


冬は1万羽以上の水鳥が越冬する姿が壮観。そんな三方五湖の代表的なビュースポットが「レインボーライン山頂公園」です。標高約400mの高さから、眼下に広がる三方五湖を望むことができます。さまざまなテラスでハンモックや足湯を楽しみながら絶景を眺めてみては? カフェもあるのでドライブ中の休憩にもおすすめです。

アジア初のブルーフラッグ認証ビーチ「若狭和田ビーチ」

アジアで初めて、ビーチの国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得した海水浴場。遠浅の海は透明度が高く、白い砂浜と透き通る青が美しいです。


ブルーフラッグの認証を受けるためには、水質だけでなく、環境管理や安全などの厳しい基準をクリアする必要があります。若狭和田ビーチでは、海水浴期間中はライフセーバーや水難救助員が常駐し、水陸両用特殊車いすの無料貸出しも行っています。さらに、バリアフリーのシャワールームやトイレ、更衣室も完備で快適に海を楽しめます。

風情ある町並みの中におしゃれな新店舗も! 「熊川宿・鯖街道」

若狭(現在の福井県南部)から京都へと続く鯖街道(若狭街道)の宿場町「熊川宿」。かつて若狭からは多くの海産物が京都に運ばれていました。中でも鯖がたくさん運ばれていたため、鯖街道と呼ばれるようになり、熊川宿とともに日本遺産にも認定されています。


熊川宿は街道に面して昔ながらの建物が軒を連ねており、その風情ある町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。最近では宿場町の趣を残してリノベーションしたカフェやゲストハウスも次々にオープンしており、若い層からも注目を集めているエリアです。

越前国一之宮! 日本三大大鳥居が目印「氣比神宮」

越前国一之宮であり、「北陸道の総鎮守」とも称される古社。創建は702年と伝えられており、『古事記』や『日本書紀』にも記載されています。


シンボルでもある大鳥居は、佐渡ヶ島から漂着したムロの木で建立したと言われており、国の重要文化財に指定されているほか、「広島・厳島神社」「奈良・春日大社」とともに「日本三大木造大鳥居」に数えられています。


松尾芭蕉は『おくのほそ道』の道中で氣比神宮を訪れ、俳句を詠んだことから、境内には松尾芭蕉の碑も置かれています。

透き通った青い海と白い砂浜が人気! 「水晶浜」

透き通った青い海ときらきらと輝く白い砂浜が広がる美しい景色は、福井県内の数ある海水浴場のなかでも人気が高く、県内外からたくさんの海水浴客が訪れます。


日本の水泳場55選にも選ばれており、海水浴だけでなく、ウィンドサーフィンなどのマリンスポーツを楽しむ人でもにぎわっています。

江戸しおり

関東出身、福井在住のフリーランスライター・編集者。
2015年に福井県鯖江市で体験移住をして以来、福井が大好きに!
現在は福井県に移住し、ライターとして福井県の魅力や観光情報を発信するお仕事もしています。
福井の歴史と文化が感じられる壮大なスケールの寺院や、美しい海は最高です!