真柄十郎左衛門直隆の墓(興徳寺)
大太刀「太郎太刀」の使い手であった越前朝倉家の豪傑
「朝倉始末記」「信長公記」「明智軍記」にも登場する越前朝倉家の家臣 真柄十郎左衛門は、越前味真野真柄(現在の越前市)に居館を構えていました。弟・直澄と子・隆基ともに豪傑で知られ、越前の刀匠「千代鶴国安(越前打刃物の祖)」が作った大太刀「太郎太刀」を使用しました。足利義昭が朝倉義景を頼り一乗谷を訪れた際も、御前にて大太刀を軽々と振り回したと伝わります。浅井・朝倉連合軍と織田・徳川連合軍の戦い「姉川の合戦」にて親子で奮闘するも、1570年(元亀元年)6月28日に戦死しました。
福井県立歴史博物館が所蔵する「姉川合戦図屏風」には、太郎太刀と思われる大太刀を振るう直隆が描かれています(同屏風は年に一度公開)。
太郎太刀と伝わる大太刀は、愛知県の熱田神宮や、石川県の白山比咩神社に奉納されています(諸説あり)。
基本情報
- 住所
- 福井県越前市宮谷町29-20
- アクセス
- ハピライン武生駅からバス約21分、徒歩5分 / 武生ICから車で約5分
- ウェブサイト
- PDF-福井の戦国 歴史秘話6「実戦で大太刀を振るった勇将、真柄十郎左衛門」(福井県ブランド課)