矢代観音堂 福寿寺

福寿寺本堂に安置の聖観音菩薩は、手杵祭の王女の姿を写したものと伝え、またこの観音菩薩は唐から伝来したものであるともいわれてきた。

像高94.7㎝の坐像で、桧材をもちい頭、体部を一材から木取りし、三道部を割り放して首枘を設け、内刳りののち矧ぎよせた構造で、この構造といい、温雅な相好、やさしい肉どり、彫りの浅い衣文をみても、平安時代末の制作と判明する。

『若州管内社寺由緒記』には「本尊は正観音なり、作者知らず、往古を知らず、源三位頼政公禁中にてぬえを退治の節、御祈誓のため中興御建立の由、申伝之候……浦名も往古は伊那留一所の浦と申候由、頼政公よりこのかた矢代浦と申伝候由知らず」と記し、本尊観音菩薩とともに源頼政による堂宇再建の所縁を伝えている。

(引用元:若狭小浜のデジタル文化財)


※本尊の拝観は出来ません。

基本情報

住所
福井県小浜市矢代10-9
ウェブサイト
若狭小浜のデジタル文化財

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