准藩士屋敷跡
小浜藩預りとなった水戸天狗党の残党を収容するため、慶応2(1866)年に建てられました。現在は、周囲の石垣が残ります。
元治元(1864)年11月1日、尊王攘夷実現のため、常陸国筑波山で挙兵した水戸天狗党は京都を目指しますが、幕府軍の追撃を受けて越前国敦賀で降伏。慶応元(1865)年、首領の武田耕雲斎以下353名は死罪となります。遠島となった武田金次郎以下110名は小浜藩に預けられて敦賀で謹慎し、翌年赦免されました。小浜藩では、彼らを准藩士格として扱い、佐柿に移します。慶応4(1868)年、朝廷より水戸帰藩を命ぜられ、佐柿を後にしました。
基本情報
- 住所
- 福井県美浜町佐柿23-9