企画展「笠原白翁と橘曙覧」
幕末を生きた町医者と歌 -ともに学び、教え合い、家族ぐるみで交流した二人の関係をご紹介します-
笠原白翁(良策)は、足羽郡深見村(現福井市深見町)に生まれました。
漢方医学を修めたのち、蘭方医学も学び、当時、恐れられていた流行病である痘瘡(天然痘)の予防に尽力した医者です。
橘曙覧とは、若い頃より交流があり、ともに国学や和歌を学んだ間柄でした。
白翁は、曙覧に歌の添削を依頼するだけでなく、後援者として生活を支え、曙覧の家族が病気の時は、いつも診察して、治療を行ったことが伝えられています。
曙覧も医療事業に協力し、白翁の執筆した『牛痘問答』の添削を行うなど、その活動を応援しました。
また、白翁の長男も曙覧に国学を学び、家族ぐるみのつきあいがあったことが知られています。
コロナ禍を経た今、笠原白翁の活動はより一層注目されています。
2025年1月24日には、白翁が主人公の映画「雪の花ーともに在りてー」(原作:『雪の花』吉村昭著、新潮社)が公開されます。
この機会に、幕末の福井で活躍した二人への理解を深めていただければ幸いです。
【同時開催】
新収蔵品展2024
2023年度に曙覧の門人であった野村恒見(淵蔵)のご子孫から資料のご寄贈がありました。
橘曙覧資料を中心に、寄贈資料の一部を初公開します。
展示解説&曙覧さんトーク
担当学芸員が展示内容の解説を行います。
曙覧さんに関する疑問や質問にもお答えしますので、お気軽にご参加ください。
2024年
12月7日(土)
2025年
1月19日(日)
2月15日(土)
午後2時~(30分程度)
※予約不要、観覧券が必要です。
- エリア
- あわら・坂井・福井市
- 福井市
- 条件
- 雨でもOK(屋根つき)
基本情報
- 開催期間
- 2024年11月21日(木)~2025年3月9日(日)
- 開催場所
- 第1展示室
- 電話番号
- 0776-35-1110(福井市橘曙覧記念文学館)
- 住所
- 福井県福井市足羽1-6-34
- 営業時間
- 9時~5時15分(入館は午後4時45分まで)
- 定休日
- 月曜日(祝日の場合は翌平日休館)
- 料金
- 100円
※中学生以下、70歳以上、障がい者とその付添人の方は無料
※家庭の日(毎月第3日曜日)、ふるさとの日(2/7)は無料です - アクセス
- ●福井駅より
車(タクシー)で5分
●公共交通機関の場合
・コミュニティバスすまいるの場合
福井駅西口のりば 照手・足羽方面ゆき「愛宕坂」下車 徒歩1分
・京福バスの場合
福井駅西口のりば 運動公園線(道守高校先回り)
または清水グリーンライン「久保町」下車 徒歩2分
・自動車の場合
北陸自動車道福井I.Cより 約15分 - 駐車場
- あり
- 駐車場:備考
- 駐車スペースが限られていますので、できるだけ公共交通機関でお越しください。
- ウェブサイト
- 詳細はこちら『雪の花 ーともに在りてー』デジタルスタンプラリーも開催中!