【大本山永平寺参拝】調心念珠づくり&坐禅体験で、心調う旅
禅をさらに体感できる、第2・4土曜午後に開催「調心念珠づくり体験」に行ってきました!
大森 望央 -Mio Omori-
ふく旅ライター「ミーハー担当(自称)」
生まれ育って今も暮らす福井駅前情報や、街をとび出し福井県全域の話題のスポットをお届けしていきます٩( ᐛ )و~♪
第2・4土曜午後開催「調心念珠づくり体験」
永平寺町にある曹洞宗「大本山永平寺」。寛元二年(1244年)に道元禅師によって開かれた坐禅修業の道場です。
長い歴史のある大本山永平寺が、2024年2月に米紙ワシントン・ポスト「人混みを避け、2024年に旅すべき場所」として世界各地の12ヵ所を選出した特集記事で「日本の最もスピリチュアルな地域の1つ」として福井県が選ばれた際に、県内の主な観光地として紹介されました。
※大本山永平寺監院の許可を得て取材・撮影をしています
今改めて、世界中から注目を集める大本山永平寺で日帰り坐禅体験とコラボプログラムとして「調心念珠づくり体験」が毎月第2・第4土曜日の午後に開催がスタートしました。「調心念珠」という名称は、大本山永平寺で実際に坐禅をして心を調えてから数珠を作ることに由来します。この新たな“禅を感じる体験観光”をレポートします!
12:00〜13:00 大本山永平寺山内を参拝
とある第2土曜日。永平寺の門前町で蕎麦や胡麻豆腐のランチでお腹を満たし、大本山永平寺へ。
正面の龍門をくぐり、荘厳な杉の木が並ぶ参道を歩きます。参道には唐門や手水舎といったスポットも。入口で拝観料(大人700円)を支払い、永平寺山内へと進みます。
まずは山内を参拝します。(参拝は体験後でもどちらでも構いませんが、体験前に参拝するほうが心穏やかな気持ちになるのでお勧めです)参拝順路に沿って進んでいくと満遍なく全部の箇所を見学することができます。
私が訪れる度に感動するのがこちらの「傘松閣(さんしょうかく)」の「絵天井の間」。昭和5年(1930年)当時の著名な画家144名による230枚の色彩画が、ずらりと天井に飾られていて圧巻の美しさです。
階段や門、お堂も威厳がある見事な佇まい。山内では修行僧の方々の作務の様子も伺えます。
13:00〜13:20 受付で体験を申し込む
13:30から開催される坐禅体験「日帰り参禅体験(体験料/500円)」を受付で申し込みます。(8:30〜受付を行なっています)
その向かいで「禅の里まちづくり協議会」の方々が笑顔でお出迎え。「調心念珠づくり体験(体験料/3,000円)」の参加申し込みを行います。(受付時間/13:00〜13:20)
※どちらも当日受付となります
13:30〜14:20 坐禅体験
13:30になると禅堂へと案内されます。
まずは実際の坐禅の前に、僧侶の方が所作・坐禅の組み方・呼吸などの作法を教授してくれます。姿勢を正して座り、心を落ち着かせていきます。
※特別に撮影の許可を得て実施しています
様々な思いにとらわれず、姿勢と呼吸を調え、自分の心を調えます。
14:30〜15:00 調心念珠づくり体験
坐禅体験が終了し、禅堂の向かいの部屋へ移り「調心念珠づくり体験」を行います。
調心念珠に使用する数珠材は、大本山永平寺にて大般若転読祈祷がされた貴重なものです。
念珠は、「親玉」「主玉」「四天玉(略式は二天玉)」「中通しの紐」というパーツで構成されています。念珠の中心にある大きな玉「親玉」と、正式な数珠では108個あり「108あるとされる煩悩」を表す「主玉(おもだま)」と「二天玉」を用意された数珠材の中から選びます。
念珠には木材や天然石といった素材が用いられていて、玉自体に意味やパワーがあります。玉に込められた意味で選んだり、もしくは選んだ玉が今の自分を表していると悟るのもいいですね。(私は後者でインスピレーションで玉を選びました!)
念珠づくり中は、禅の里まちづくり協議会の方がサポートをしてくれるので安心して念珠づくりに専念することができます。
手首の太さによって玉の数を調整します。
紐を四つ折りにし、紐が途切れている側をクリップで挟み、逆側に針金を通し、針金の先からクリップの先まで順番に玉を通していきます。
玉を通していく作業も無心となり、まるで坐禅が続いているようです。
玉を紐に通したら、紐を締め上げて玉の隙間を調整し、まる結びを2回します。結び目の近くをハサミで切って、最後に結び目を親玉の中に入れ込みます。
完成しました!
体験時間約30分で、簡単にオリジナルの調心念珠ができました。
ちなみに私は、親玉は「禅」という文字が入った「黄楊(つげ)」、主玉は心の平和を助けて魔除けになる「紫檀(したん)」、二天玉は人間関係の結びつきを強め心の豊かさや感謝を育む「瑪瑙(めのう)」の玉を選んでいました。坐禅体験で心が浄化された後だからこそ、今の自分に最適な玉とフィーリングしたと感じました。
念珠用の桐箱と紙袋も持ち帰りに用意されています。すべての材料や資材が揃っていて最初から最後まで手ぶらで体験を楽しめます。
体験後にどういった想いで「念珠づくり体験」をはじめたのかを禅の里まちづくり協議会の方にお伺いしました。
坐禅で調った心を念珠に込めてそのまま持ち帰り、禅の心を日常で感じてほしいという思いから、坐禅と組み合わせて体験するプログラムとして念珠づくり体験をスタートさせたそうです。
また、数珠の玉の丸さは角張らない心の丸さを意味し、数珠の輪は人と人との和合調和を体現しています。和合し調和して暮らすことは、自らを“仏”と成すことです。丸く穏やかな心で、和合調和の毎日を送ろうとブレスレット状の調心念珠を身につけて、調心念珠を目にする度に願うことこそが、何にも勝るお守りとなります。
手づくりした念珠を身に付けて、坐禅で調った心を持ち帰りました。
大本山永平寺ならではの心調う体験。あなたも和合調和の旅に訪れてみませんか?
【調心念珠づくり体験】
開催場所|大本山永平寺(福井県永平寺町志比5-15)
開催日|毎月第2・第4土曜
時間|受付開催日当日の13:00〜13:20、坐禅体験13:30〜14:20、調心念珠づくり体験14:30〜15:00
料金|3,000円(体験料、数珠代、祈祷代含む)※大本山永平寺拝観料 大人700円、坐禅体験料 500円が別途かかります
対象年齢|小学生以上
※大本山永平寺の都合により急遽中止になることがありますので、あらかじめご了承ください
※団体の場合は平日の対応も可能です「禅の里まちづくり協議会」へ事前にお問い合わせください