福井の地酒!「熱燗」で楽しみたい日本酒5選!
福井の誇る自慢の日本酒を熱燗で、美味しい酒の肴と一緒にいただく至福の時間!ココロもカラダもぽかぽかと大満足のご褒美を!
maruekaho
福井県若狭地方出身のmaruekahoです。
若かりし頃はネオン街に憧れて東京に浮気もしましたが、やっぱり若狭が大好き!という事に気づき帰郷しました。日々カメラの目を通して若狭の風景やお祭りを写し撮っています。
【1】福千歳 徳 山廃純米吟醸
穏やかな香りで、どんな料理に合わせても相性の良い至福の食中酒です。山廃仕込(やまはいじこみ)による芳醇で深みのある味わいは、冷やして飲むのはもちろんのこと、ぬる燗にすることにより香りも味わいもふくよかに変化する様を楽しめます。数々の燗酒コンクールでの受賞歴もある燗酒にして美味しいお酒の一本です。
このお酒を造っている田嶋酒造株式会社は福井県福井市にあります。福井市は、福井のソールフード・ソースかつ丼で有名なヨーロッパ軒総本店や、パワースポットの毛谷黒龍神社などがあります。
【2】梵 純米55
料理のジャンルを問わず幅広く合わせられるお酒です。冷酒、冷や、燗酒とどんな飲み方でも美味しく飲めるのが魅力で、お好みの飲み方で楽しむことが出来ます。このお酒は麹米には兵庫県産の山田錦を、掛米には地元福井県産の五百万石が使用され、精米歩合は共に55%で商品名の由来にもなっています。麹米に使われた山田錦が五百万石のキレに膨らみを持たせた軽快で深い味わいを楽しめます。温めることにより円やかな旨味が広がります。
このお酒を造っている合資会社 加藤吉平商店は福井県鯖江市にあります。鯖江市は、眼鏡産業が盛んで日本のメガネフレーム生産90%以上のシェアを誇っています。また市内にある西山公園は約五万株のツツジが咲き乱れる日本海側随一のツツジの名所などがあります。
【3】白岳仙 辛口純米真紅
キリっと引き締まったキレのある辛口タイプのお酒です。穏やかな香りと上品で透明感のある口当たりで飲みやすく、ほど良い酸味とのバランスが後味をキリっとしめて辛口の味わいが楽しめます。冷酒ではあまり感じない甘みや旨味が温めることにより際立ち、このお酒の隠れた味わいをさらに楽しむことが出来ます。
このお酒を造っている安本酒造有限会社は福井県福井市にあります。福井市には、「【1】福千歳 徳 山廃純米吟醸」で紹介したスポット以外にも、越前国を支配していた戦国大名朝倉氏の遺跡・一乗谷朝倉氏遺跡跡や、福井県立一乗谷朝倉遺跡博物館などがあります。
【4】花垣 純米にごり
甘酒やマッコリのようなトロっとした口当たりの甘めのお酒です。にごり酒特有の米の甘みを存分に楽しんでいただくため純米で仕上げられていて、絹のように滑らかな醪(もろみ)が米の甘みや旨味を引き出し、柔らかな酸味が味に締りを与えています。冷やしても美味しいですが、温めることにより旨味をたっぷり含んだ醪がさらに味わいに深みを与えるのでオススメです。全国燗酒コンテストにて2020年から四年連続で金賞受賞もしています。
このお酒を造っている株式会社南部酒造場は福井県大野市にあります。大野市は、自然豊かで環境省の日本一きれいな星空に二年連続で選ばれたり、雲海に浮かぶ天空の城「大野城」などがあります。
【5】九頭龍 大吟醸
大吟醸を燗酒で飲むをコンセプトに開発されたお酒です。福井県産五百万石を使用し、熟成により清らかで少し控えめなフルーティーな香りとやや甘めで澄んだ味わいやピリッとした辛さが後味を引き締めます。
冷やでも飲みやすく美味しいですが、人によっては少し物足りないかもしれません。ぬる燗~上燗で飲んでこそ、このお酒の本質が分かり温めることにより、香りも味も膨らみ、より一層の旨味を感じることが出来ます。
このお酒を造っている黒龍酒造株式会社は福井県永平寺町にあります。永平寺町は、道元禅師によって開かれた禅の修業の場「永平寺」や、釣り人の聖地として知られる九頭竜川などがあります。
せっかくなので気になるお酒を飲んでみました。
紹介いただいた日本酒の中から特に特徴がある二種類のお酒を、maruekahoのオススメする酒の肴と一緒に楽しみたいと思います。
一本目は、花垣 純米にごりをいただきます。
花垣 純米にごりに合わせた酒の肴を紹介します。
一品目は、若狭小浜丸海の「ささ燻サバ」です。
若狭名産のささ漬をアレンジした商品で、鯖の身を酢〆にして燻製風味をプラスして旨味を引き立たせた逸品で、噛むほど旨味が出てくるので日本酒によく合います。
※道の駅若狭おばまなどで購入できます。
二品目は、とうふの焼さば麻辣油(マーラーユ)のせです。
淡白な豆腐に焼さばの旨味と山椒の刺激がアクセントになりお酒の肴にオススメです。作り方もとても簡単で、お好きなお豆腐に焼さば麻辣油をのせるだけです。
今回は小浜市で作られている豆豊富(有)小堂食品の「寄せとうふ」の中から「プレーン」を使いました。このとうふには「ゆず」や「ごま」味もありどれも美味しいです。
若狭小浜丸海の「焼さば麻辣油(マーラーユ)」は、たっぷりの焼さばのほぐし身が入っていてピリリと山椒が効いた麻辣油で、そのままご飯にのせて食べても美味しいですが、お豆腐や油揚げにのせて食べても美味しいです。私は焼さば麻辣油で作るチャーハンが好きです。
※道の駅若狭おばまなどで購入できます。
酒の肴も準備できましたので、さっそく冷やと熱燗でいただき味の違いなどをお伝えできればと思います。
まずは冷やで、
にごり酒は上澄みと醪(もろみ)と呼ばれる底に沈殿した部分の2層に分かれているので、最初は混ぜずに上澄み部分をグラスに注いでいただくと、米の旨味や甘みが感じられます。まろやかですっきりとした味わいで、かすかな酸味もありとても飲みやすいです。
次にゆっくりと振り、上澄みと醪を混ぜていただきました。醪が加わることによりクリーミーでトロっとした口当たりになり、米の風味や甘みがさらに感じられ上品な甘酒を飲んでいるようで、酒の肴との相性も良くとても美味しいです。
次は燗酒で、
この日はかなり寒い日だったので熱燗でいただきました。温めることにより、さらに香りが引き立ち、口当たりもとろみが増したように感じます。旨味と甘さが、ふくよかに口内に広がったあとに、少し余韻を残しながら消えていきます。熱燗にすることにより、味も香りも広がりとても美味しく、カラダも温まりほっこり感が味わえます。
二本目は、九頭竜 大吟醸をいただきます。
九頭竜 大吟醸に合わせた酒の肴をご紹介します。
一品目は、若狭小浜丸海の「旬獲れ鯖缶 味噌煮90g」です。
ノルウェー産の脂がのった鯖に、小浜で作られている五徳みそを使い作られた鯖缶で、味噌のコクと味が鯖の旨味を引き出した缶詰です。味噌煮以外の味付けもあり、水煮、変わり種の焼さばアヒージョ缶などもあり、パッケージも可愛いのでお土産にもオススメです。今回はそのまま食べましたが、鯖缶のチーズ焼きなどにしても美味しいです。
※道の駅若狭おばまなどで購入できます。
二品目は、へしこのお刺身とクリームチーズに巻いたものです。
へしこの刺身は旨味と塩味が強いのでチビチビと食べながら、味変にレモン汁をかけても美味しいです。へしこの刺身をクリームチーズに巻いたものは、クリームチーズのまろやかなコクとへしこの旨味が合わさり酒の肴にオススメです。クリームチーズのおかげでへしこの香りと塩味が和らぐので食べやすくもなります。
へしこは、おおい町大島の大島漁業協同組合たまてばこの「海のごちそう」を使いました。クリームチーズはお好きなものでいいですが、へしこに対してチーズ多めが私好みです。
※道の駅うみんぴあ大飯などで購入できます。
熱燗用に作られた大吟醸がどんな味か楽しみです。まずは冷やで、次に本命の熱燗でいただき味の違いなどをお伝えできればと思います。
まずは冷やで、
フルーティーで華やかな香りが広がり、雑味は感じず甘さと辛さのバランスも良く、なめらかでキレのあるとても飲みやすいお酒です。
さすが大吟醸というだけあって、冷やで十分に美味しかったお酒が熱燗でさらにどう変わるか楽しみです。
次は燗酒で、
黒龍酒造ではぬる燗~上燗をおススメしているので、今回は上燗(45℃ほど)でいただきたいと思います。
温めることによりフルーティーな香りがより引き立ち、洗練された味わいはさらに奥深く感じられ、かすかな余韻に満たされます。冷やも十分に美味しかったですが、温めることによりさらに花開く感じで美味しくいただけました。
とても飲みやすいので、熱燗が苦手な方も一度試してみてください。
今回、お酒を選んでいただいた兵助株式会社の店主「村松 弘康 (むらまつ ひろみち)」さんを紹介します。
お酒を選んでいただいた村松 弘康さんは、おおい町にある酒屋「兵助株式会社」の五代目。店内には地元福井の日本酒を中心に素晴らしい銘酒が並び、酒好きにはたまらない人気店となっています。村松さんは自身もお酒が好きで、福井の日本酒に対しても熱い想いをお持ちの方なので、近くに来られた際はぜひお店に立ち寄ってみてください。あなた好みの美味しい福井の日本酒と出会うことが出来ますよ。
【兵助株式会社】
〒919-2111 福井県大飯郡おおい町本郷120-4
TEL 0770-77-0013 / FAX 0770-77-0832
営業時間 8:30~18:30
定休日 日曜日
今回の記事を書き終えて、
日本酒をいつもは冷酒や冷やでいただくことが多いのですが、久しぶりに熱燗でいただきました。
村松さんがオススメした日本酒はどれも美味しくて冷やでも十分に美味しいものでしたが、熱燗でいただくと香りや旨味が広がり、より鮮明に味を感じることができます。
温かい日本酒をいただくと、ぽかぽかとカラダも温まり、程よくアルコールも回りココロもほぐされてほっこりとして夢心地でした。
今回紹介した日本酒は、ほんの一部で、福井県内には沢山の蔵元があり美味しい日本酒が沢山あります。日本酒に合う美味しい旬の食材や郷土料理も沢山あるので、ぜひ福井にお越しいただき福井の酒と旬の食材をお楽しみいただければと思います。
また福井の日本酒「ひやおろし」を紹介した記事もあるので、気になる方は下のリンクからご覧ください。