癒しの旅「小浜八ヶ寺巡り」でカラダもココロもリフレッシュ!(前編)
日々のストレスを忘れて、若狭おばまの自然豊かな里山で四季折々の美しい風景を楽しみながら古刹を巡り、優しく迎えてくれる仏様に出会いに行きませんか。
maruekaho
福井県若狭地方出身のmaruekahoです。
若かりし頃はネオン街に憧れて東京に浮気もしましたが、やっぱり若狭が大好き!という事に気づき帰郷しました。日々カメラの目を通して若狭の風景やお祭りを写し撮っています。
今回のふく旅は、「小浜八ヶ寺巡り」を前後編の二回に分けて紹介します。
maruekahoも年に何回も訪れるお気に入りの若狭おばまにある八ヶ寺(国宝や国・市指定の重要文化財に指定されている古刹を中心に八つの寺院)を巡りながら、素晴らしい寺院や仏様、四季折々の里山の風景や川のせせらぎ、鳥たちや虫の声を楽しんでみませんか。
日々のストレスから解放されてカラダもココロもリフレッシュすること間違いなしです!
maruekahoのお気に入りポイントを交えながら紹介していきます!
それでは前編をお楽しみください。
福井県内唯一の国宝に出会える「明通寺」
まず最初に紹介するのは、福井県内唯一の国宝がある「明通寺」です。
山間部に立つ明通寺の本堂と三重塔は国宝に指定されるだけあり重厚なたたずまいと存在感がありながらも自然と調和した光景に目を奪われます。
また、四季を通してとても素敵な光景に出会える明通寺は、お気に入りポイントが沢山ありついつい長居をしてしまいます。
拝観時間や地図などは、こちらをご確認ください
まずは階段の先にある立派な山門が出迎えてくれます。
下から見上げる山門にワクワクします。
階段を上り山門まで来たら、可愛らしいトラとウサギを探してみてくださいね。
※急な階段が心配な方や車いすの方は、左手へ進むと庭園があり庭園沿いに道がありますのでそちらをご利用ください。
山門を上がって少し行くと池があるのですが、沢山の鯉が出迎えてくれます。
寺務所で拝観受付を済ませたら緑の木々が美しい参道を歩いて行くのですが、隣を流れる川のせせらぎや小鳥や虫たちの声を楽しみながら歩くととてもリラックスできます。
また、参道を歩いて行くと木々の緑の隙間から少しずつ本堂が姿を現す光景や、階段を上がっていく途中の国宝の本堂と三重塔が少しずつ見えてくるところで、今日はどんな光景が見られるかとワクワクします。
※急な階段が心配な方や車いすの方は、参道脇にスロープ状になった道がありますのでそちらをご利用ください。
階段を登りきると目の前に現れる国宝の立派な本堂と三重塔の素晴らしい光景にいつも見入ってしまいます。
お気に入りというより「大好き!」て感じです。
天候や日の光の当たり方などで見え方も変わり、毎回飽きることはありません。
靴を脱いで本堂へ上がらせていただき、ご住職から明通寺の歴史や仏像の見どころや明通寺の謎などの説明をお聞きしてから、ご本尊の薬師如来様や左手側の深沙大将(じんじゃたいしょう)、右手側の降三世明王(ごうざんぜみょうおう)にお参りさせていただきます。
明通寺では内陣まで入らせていただけるので、安置されている仏像をとても近くで見ることができます。
じっくりと見せていただいた後に、ご本尊の薬師如来様の前に座り薬師如来様のお顔を見ていると苦悩が消えて心が軽くなるように感じます。
※本堂内は撮影禁止のため画像はありません。
本堂でのお参りが済んだら、境内を散策して楽しんでください。可愛らしいダルマさんもいるので探してみてくださいね。
神仏が共存するパワースポット「神宮寺」
毎年3月2日に奈良東大寺二月堂に香水を送る神事「お水送り」で有名な「神宮寺」は、全国的にも珍しい神様と仏様が一緒に祀られているお寺です。
境内にはお水送りで使われるお香水が涌き出る場所「閼伽井戸(あかいど)」があり若狭のパワースポットの一つです。
拝観時間や地図などは、こちらをご確認ください。
駐車場から歩いて行くと拝観受付があり受付を済ませて毎年お水送りの神事が行われている境内へお入りください。
※拝観受付手前に北へ延びる直線の道があるのですが、こちらが北門から本堂へ延びる参道になります。
北門(仁王門)は国指定の重要文化財で200mほど離れているのですが、元気な方はぜひ見に行ってください。
境内に入ると目の前にひらけた場所と本堂が見えてきます。この場所こそお水送りの神事が執り行われる神聖な場所です。
離れた位置から見る本堂のシンプルな美しさに見とれてしまいますね。また本堂には注連縄(しめ縄)がかかっているのでどこか神社の本殿の面影もあるように感じます。
木々の緑と本堂も素敵ですが、秋の紅葉の時期も素敵なのでぜひお越しください。
それでは靴を脱いで本堂へお参りに行きます。
神宮寺に祀られている御神体と御本尊は完全撮影禁止となりますので、直に足を運んでいただかないと見ることができません。
※通常の参拝者だけでなく関係者の撮影も禁止されています。
また、内陣に入ることも許されませんので外陣からお参りしてください。
お参りが済んだら散策をしながら、境内に満ち溢れているパワーを吸収しましょう。
本堂の左手にはお水送りの神事で欠かせないはじまりの水「お香水」を汲む「閼伽井戸(あかいど)」があるのでぜひお立ち寄りください。
※神聖なお香水は飲むこともでき、水筒などに入れて持ち帰ることもできます。
また、閼伽井戸がある小屋の近くには小浜市指定の天然記念物の椎の木があり、神様が宿っていそうな雰囲気を醸し出しています。
せっかく神宮寺まで来たのなら、神宮寺から1.8キロ離れた場所にある「鵜の瀬」にもお立ち寄りください。
整備された鵜の瀬公園があり無料の駐車場や自販機、美味しい湧水の給水場もあります。
※給水場は有料です。
お水送りでお香水を流す神聖な場所ですが、神事以外の時は遠敷川の川辺で涼んだりすることができます。
日本紅葉百選にも選ばれる美しい庭園がある「萬徳寺」
日本の紅葉百選にも選ばれている素晴らしい庭園と、maruekahoが大好きな阿弥陀如来様が安置されている「萬徳寺」です。
庭園横の趣ある茅葺の建物の中には、お殿様が休むための床の間や、貴重な掛け軸などを見ることができます。
拝観時間や地図などは、こちらをご確認ください。
駐車場から登ってお寺の敷地内を入っていくと参拝受付があります。
受付を済ませると庭園横にあるお座敷に通されます。
このお座敷では、酒井家のお殿様が休むための床の間や、不動明王三童子像や弥勒菩薩像の掛け軸、曼荼羅など貴重なものを見ることができます。
お座敷から見る庭園もお楽しみください。
日本紅葉百選にも選ばれている庭園は、大小約200本のモミジが植えられていて秋になるととても美しい紅葉を楽しむことができます。新緑の時期やツツジの時期なども、一年を通して素晴らしい光景を楽しめます。
maruekahoは、お座敷の縁側に腰を掛けて時間が許す限り飽きるまでのんびり庭園を眺めています。
庭園を満喫したら、maruekahoが大好きな阿弥陀如来様に会いに行きましょう。
階段を上り本堂へ向かうのですが、季節ごとに新緑や紅葉したモミジと本堂が相まってとても素敵です。
靴を脱ぎ本堂に上がり左手にある引き戸を開けて中に入るのですが、入った瞬間に空気が変わるのを感じてください。
本堂内は薄暗く御本尊の阿弥陀如来坐像だけが照らされているとても神秘的な光景に心が洗われます。
無心になり、ただただ阿弥陀如来様を見ているだけで心が安らかになりとても澄んだ気持ちになります。
心が疲れたときに、庭園をのんびり見たり、阿弥陀如来様に会いに行くとカラダもココロもとてもリフレッシュします。
※本堂内は撮影禁止のため画像はありません。
沢山の仏様に出会える「多田寺」
多田寺は、「多田のお薬師さん」と親しまれるお寺で、本堂内には沢山の仏像が安置されています。
また、五月頃にはご住職が檀家さんと一緒に丹精込めて育てられている色とりどりの牡丹やツツジ、シャクナゲが開花して参拝者の目を楽しませてくれます。
拝観時間や地図などは、こちらをご確認ください。
多田の集落を抜けると、今は無き小浜城から移築された山門が出迎えてくれます。
参道を歩いて拝観受付を済ませ、受付の前にある鐘をぜひ突いてください。
体に響く心地よい鐘の音が心を解き放ってくれるようです。
鐘を突きココロがリフレッシュしたら、緑豊かな境内を進むと右手に手水舎があり、花が添えられていてとても素敵です。
下から見上げる本堂のたたずまいがとても素敵です。
本堂の装飾で象を見つけたのですが、皆さん知っていますか?
日本に初めて象が上陸したのが若狭国(福井県)なんですよ!
さあ、階段を登り右手てから本堂の中へ入ると、薄暗い中にとても華やかな光景が飛び込んできます。生の迫力を楽しんでください。
沢山の仏像や壁に描かれた獅子など見どころも沢山あります。ご住職からお寺や仏像の説明を聞いてからお参りしてください。
こちらも内陣まで入ることが出来るので、近くからじっくりとお楽しみください。
※後陣にも入ることが出来ます。豪華な厨子に安置されたご本尊の薬師如来様は細身のお顔立ちに優しさが溢れていて、見ていると心身共に癒されるようです。
※本堂内は撮影禁止のため画像はありません。
お参りを済ませたら、境内を散策してみましょう。
素敵な庭園などが楽しめるのですが、四月下旬から五月上旬には境内で牡丹やツツジ、シャクナゲなどの花々が咲き誇り参拝者の目を楽しませてくれます。
※駐車場に咲く白とピンクが可愛い八重桜もお気に入りです。
小浜八ヶ寺巡り(前編)で紹介した4ヶ寺は車で巡るのもいいですが、田園風景を楽しみながらサイクリングで巡るのもオススメです。
のんびりとした景色を楽しみながら自転車を走らせるのは、とても気持ちがいいですよ。
※コースによっては、トンネルや国道などを通るので、運転には気を付けて安全運転でサイクリングを楽しんでください。
最寄りのJR小浜線の東小浜駅にはレンタサイクルがあるので、お手軽にサイクリングも楽しめます。
レンタサイクルの受付は駅内の切符売り場になります。
東小浜駅まで車で来られた際は、駅横の無料の駐車場をご利用ください。
※サイクリングでお寺を巡られる際は、周辺にお店や自販機が無いことが多いので、熱中症対策のお水などは準備してください。
また、お食事などできるお店も国道27号線沿いにしかありませんのでご注意ください。
小浜八ヶ寺巡り前編を送りしましたが皆さんどうでしたか?
有名な観光地のように人混みの中で慌ただしく見て回ることもなく、ゆっくり自分のペースで見て回れるのが魅力の一つです。
また、小浜にあるお寺のほとんどで内陣に入って素晴らしい仏様を間近で見ることが出来ます。
※内陣に入る際は、細心の注意を払いお入りください。
後編では、福井県内最大を誇る木造の釈迦如来坐像や、光り輝く大日如来坐像、若狭のべっぴんさんといわれる美しい十一面観音菩薩立像に出会えるお寺をご紹介したいと思います。
小浜八ヶ寺巡り後編は、こちらをご覧ください。