2025年「春の三方五湖」観光スポット特集 !
若狭湾や山々との連なりで絶景を生み出す三方五湖。
若狭町在住ライターがこの春おすすめのスポットをご紹介! 絶景スポット、ネイチャーツアー、おすすめのグルメ情報など盛りだくさんでお届けします!
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【1】しだれ桜が咲き誇る「三方石世観音」
最初に紹介するのは、満開に咲き誇るしだれ桜を楽しむことができる「三方石観世音」です。
駐車場に車を停め、川のせせらぎに癒やされながら、静かな参道をしばらく歩くと三方石観世音に辿り着きます。
およそ1200年前、諸国を行脚されていた弘法大師様がこの地に訪れ、大きな不動岩に一夜のうちに彫られたといわれる観音菩薩像がご本堂に祀られています。
完成間近、夜明けを告げる鶏の鳴き声を聞き、わずかに右手首より先を彫らずに去ったと伝えられ、別名「片手観音」ともいわれています。
そのため手足の不自由な方や諸病をかかえている方にご利益があると伝えられ現在も多くの方々が参拝に訪れます。
前述のとおり、しだれ桜の名所として知られ、春になると参道いっぱいに咲き乱れる花は力強くとても美しい景色です。
本堂の先には展望台や滝もあり、ハイキングを楽しむことができます。
魅力あふれる三方石観世音に是非この春訪れてみてはいかがでしょうか。
【2】自然が生み出す絶景と春バラ「レインボーライン山頂公園」
続いては、福井県屈指の絶景スポット「レインボーライン山頂公園」をご紹介します。
レインボーライン山頂公園は多くの観光客が訪れ、1年中楽しめるスポットですが、筆者のおススメは断然春です。
駐車場からリフト・ケーブルカーでさらに上へ進むと、そこには360°の大パノラマが広がり、景色を見る場所によって、海、湖、山、空が異なる表情を見せてくれます。
5つのテラスから美しい景色をゆっくり楽しむことができ、それぞれに足湯や大きなソファー、カフェなどの特徴があり、自分の好きな楽しみ方で三方五湖の絶景を堪能できます!
そんな絶景と合わせて、春の見どころは美しく咲き誇る110種類600株のバラの花です。
春に咲くバラは華やかさと優しさを兼ね備えているような印象で見る人を魅了します。
また、開花の時期に合わせて毎年「春のローズフェア」が開催され、バラにちなんだスイーツやドリンクを楽しむことができます!
まだレインボーライン山頂公園に行ったことのない方、春に行ったことのない方、是非この春レインボーライン山頂公園に足を運んでみてはいかがでしょうか。
【3】福井の梅がまるわかり!「梅の里会館」
日本海側最大の梅の産地である若狭町。
若狭町の美味しい梅を思う存分堪能できるのが、ここ梅の里会館です。
湖に近く、春には周辺に梅の花が咲くのでドライブにもピッタリのスポット!
若狭町特産の福井梅干しをはじめ、梅ワインなどの各種梅加工品の製造直売所で、店内では梅関連の商品を販売しています。
一言で「梅干し」と言っても、梅の品種や塩分濃度、製法によって全く違う味わいになります。
梅の里会館に並ぶ数多くの梅干しの中から、自分好みの梅干しを見つけてみてください!
また、梅加工品や若狭町のお土産もたくさん並んでいるので、旅の思い出、親しい人へのお土産選びを楽しむことができます。
たくさんあるので何を買うか悩んでしまうのですが、筆者のイチオシは「BENICHU38°」という梅酒です。
「梅酒ならどこでも売ってるよ」と思わないでください!
この「BENICHU38°」は福井県産「紅映梅」を100%使用し、若狭町で作られた無糖の梅酒です。
特徴を一気にお伝えしてしまいましたが、とにかく1度飲んでみてほしいです。
梅酒といえば甘みが連想されると思いますが、砂糖を使用していない「BENICHU38°」は梅本来の酸味や香りが口いっぱいに広がります。
ロックはもちろん、ソーダ割りもおすすめです。
【4】湖へ漕ぎ出そう!「三方湖でカヤック体験」
三方五湖で一番南に位置する「三方湖」で今春より、一般社団法人SwitchSwitchによるカヤックツアーがスタートします!
国の名勝にも指定される三方五湖の美しい景色はもちろん、春には湖周辺に咲く梅の花を眺めながらカヤックを楽しむことができます。
使用する「シットーンカヤック」は、転覆の可能性が極めて少ないカヤックで、初心者の方も安心して参加することができます。
もちろん地元ガイドさんによる丁寧なレクチャーを受けてから、湖へと漕ぎ出します。
湖面からみる湖は、陸地から見るのとは全く違う景色です!
湖には水鳥や魚などが生息しており、初めて見る生き物と出会えるかも、、、
また、湖周辺では縄文時代の出土品が多く見つかっていて、縄文人が暮らしていたことが分かっています。
さらにカヤックの形は出土品として見つかった丸木船とそっくりです。
縄文人はこの丸木船で漁は移動をしていたことが分かっています。
そして、縄文時代は現代と似た気候であったことが、お隣の水月湖の年縞から分かっています。
もしかすると、皆さんがカヤックから見る景色は1万年前に縄文人がみた景色かもしれません。
湖の上でゆっくりと流れる時間、縄文時代に想いを馳せてみてはいかがでしょか。
【一般社団法人SwitchSwitch】
〒919-1331 福井県三方上中郡若狭町鳥浜123-9-2
【5】水月湖を望む「うなぎや茂右ヱ門」
最後にとっておきのグルメ情報をお届けします!
うなぎの名店ひしめく三方五湖エリア。そこに2023年新しくオープンしたのが「うなぎや茂右ヱ門」です。
お店は三方五湖の1つ水月湖の目の前にあり、最高の景色の中で、うなぎ・タレ・炭・お米、全てに店主のこだわりが詰まった極上のうな重を味わうことができます!
店主の田辺さんは現役の三方湖の漁師さん。主に国産養殖うなぎと、田辺さんご自身が三方湖で約400年続く伝統漁法「うなぎ筒漁」で獲られた「三方湖産口細青うなぎ」を提供しています。汽水湖で湖底が泥質な三方湖で豊富な餌を食べ育った三方湖のうなぎは、絶妙な脂がのり、皮が薄く、身が厚く絶品です!
愛知県出身でうなぎを食べる機会は少なくなかった筆者ですが、田辺さんに焼いてもらった「三方湖産口細青うなぎ」を食べて、身の分厚さと脂のりに驚いたことを覚えています。
うなぎ以外にも、「うなぎ筒漁」と同じく三方湖の伝統漁法「たたき網漁」で獲れた鮒のお刺身で食べることができます。三方湖で獲れる鮒は、淡水魚特有の生臭さが全くないので、とても美味しいです!
お店の2階には、1日1組限定の宿泊施設「ラシュラン」があります。
和モダンテイストの落ち着いた室内は、ガラス張りの開放感あふれる作りになっており、時間帯によって表情変える水月湖の景色を堪能できます。
キッチン完備のため、日常を忘れ料理に没頭するのも楽しみ方の1つではないでしょうか。
そして、テラスに出ると田辺さんこだわりのサウナが!
屋外で水月湖を目の前に「整う」ことができるのはラシュランだけです!
この春、うなぎや茂右ヱ門・ラシュランでしか味わうことのできない贅沢なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
※三方湖の伝統漁法は、春から秋にうなぎ筒漁、冬にたたき網漁を行うため、天然うなぎ、鯉・鮒は時期によってお店にない場合がございます。
【うなぎや茂右ヱ門】
〒919-1461 福井県三方上中郡若狭町海山72-9