福井駅周辺で気軽に食べられる!【越前がに】の美味しい料理大特集
福井が誇る越前がに料理の数々!それらを食べられる地元ライターおすすめのお店から、福井駅周辺にある好アクセス店をご紹介します。
大森 望央 -Mio Omori-
ふく旅ライター「ミーハー担当(自称)」
生まれ育って今も暮らす福井駅前情報や、街をとび出し福井県全域の話題のスポットをお届けしていきます٩( ᐛ )و~♪
“冬の味覚の王者” 越前がに
今年も「越前がに」が解禁しました!
漁港近くのお店はもちろん、福井県では、アクセスの良い福井駅周辺の街中でも本格的な越前がに料理を堪能することができます。
越前がにといえば、殻をむいて食べることを想像されると思いますが、食べ方のバリエーションが豊富なのも越前がにの魅力です。本記事では、福井駅周辺で楽しめる越前がに料理の数々、それらを提供している地元ライターおすすめ店をご紹介します!
越前がに「茹で」
越前がに(ズワイガニ)の漁期は11月6日の解禁日から3月20日迄。越前がには、生息している漁場と港が約1〜2時間の距離と他地域よりも近く、水揚げ後すぐに港へ運びセリが行われ、新鮮なままお店に運ばれ私たちに提供されています。
他のカニよりも鮮度抜群な越前がにの美味しさを最も存分に味わう食べ方がシンプルな「茹で」。
シンプルと言えども、“カニ見10年、カニ炊き一生”と地元に伝わる言葉があるように、カニの目利きが満足にできるまでには10年かかり、カニを満足に炊き上げる(茹で上げる)のは一生かかると言われています。
水揚げされた日の気候や状況に応じて、塩や時間を調整して越前がには茹で上げられます。プロの絶妙な塩梅によって茹でられた越前がには、身の甘さが引き立ち美味しさ格別です!
越前がに「刺身」
「カニ刺し」とも呼ばれている「刺身」。半透明の生のカニを冷水に数秒間浸すと、カニ身が花開くようにフワ〜っと広がります。食べ方は、カニ身を豪快に一口でかぶりついてください!ほんのりとした甘みと潮の香りが口いっぱいに広がって至高の味わいです。
越前がに「焼き」
「焼き」でいただくホクホクな越前がには、香ばしくてジューシーな味わいで、ひと味違った魅力があります。焼くとグツグツと沸いてくるカニ身の肉汁と、ふっくらとした身がたまりません!また、一緒に甲羅の部分も焼いて、カニ味噌を付けて食べるのもポイント。濃厚なカニ味噌の味わいと香ばしいカニ身のハーモニーは、冬の福井の贅沢です。
【ライター推薦】「越前がに」料理を食べるならこのお店
ご紹介した「越前がに」の茹で・焼き・刺身料理が食べられるお店が「 柳月亭(りゅうげつてい)」。福井駅から徒歩15分、福井屈指の繁華街・片町エリアにあります。
越前漁港で漁れた越前がに料理、食材にこだわった日本料理を味わえる福井片町に3店舗ある「やなぎ町グループ」の中でも和の雰囲気をもちつつ、高級料亭の味をお手軽に味わえるお店です。店舗前には越前がに専用の水槽があり、活きた越前がにを来店時間に合わせて提供してくれます。
完全個室なので宴会や接待、家族との団欒にもぴったりです。
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【和食ダイニング 柳月亭】
住所|福井県福井市順化2-6-14
TEL|0776-21-8820
営業時間|17時〜22時
定休日|日・祝
※越前がに料理は必ず事前に店舗へご予約をお願いします。
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- ふく旅ライター みお
- 脚に引き締まった身がたっぷり詰まった「越前がに」は他にも鍋、しゃぶしゃぶといった食べ方で楽しめるお店もありますよ!
せいこがに「身出し」
「越前がに」は雄のズワイガニであることに対して、越前がにの雌は「せいこがに」と名付けられています。実は福井県民に馴染み深い方は「せいこがに」。せいこがには、資源保護のため11月6日の解禁日から例年12月31日迄が漁期。2ヶ月間のみ味わえるカニです。
ズワイガニよりも小ぶりで手頃なので購入しやすいということもありますが、せいこがに自体が魅力の塊!
その特長は、なんといってもお腹の中。外子と呼ばれる受精卵はプチプチとした食感が楽しく、内子と呼ばれる濃い橙色の卵巣は珍味で“赤いダイヤ”と呼ばれています。濃厚な味わいで日本酒との相性も抜群です。
せいこがにの足はズワイガニと違って細く殻剥きにテクニックが必要なので、お店では殻剥きされ甲羅に盛り付けられた「身出し」を提供しているお店が多いです。カニ剥きも越前がにを堪能する際に楽しい体験となりますが、あらかじめ盛り付けられていると黙々と殻をむく作業もなく、手も汚れないため、会食の際には嬉しいサービスです。
せいこがに「丼」
せいこがにの脚の身と内子・外子を炊き立てのご飯に混ぜ込んだ「丼」は、色合いも上品で美しく人気の食べ方です。せいこがにを丸々一杯だけではなく、二杯使用して丼にしているお店もあります。少し贅沢なランチなど、気兼ねなくカニを味わいたい際にもオススメのメニューです。
せいこがに「釜飯」
「釜飯」もせいこがにの通な食べ方。炊き上がりまで湯気を眺めながらじっくり待って、いざ釜の蓋を開けると…フワ〜っと「せいこがに」の芳しい香りが辺り一面に広がります。炊き立てホカホカでいただく釜飯は、より一層豊かな香りと味わいが深まっていて絶品です。
せいこがに「せえげ鍋」
漁師さんが実際に港で漁の合間に作って食べている「せえげ鍋」は福井県民にとっても知る人ぞ知る食べ方。
せいこがにと大根おろし、味噌を鍋に入れ、ひたすら煮るだけの料理とシンプルな鍋ですが、せいこがにの出汁の旨味たっぷりで最高の味わいです。私も初めて食べたのは3年程前ですが、その美味しさはこれまで食べたことのある越前がに料理の中でもピカイチ!ご飯にかけても美味しいです。ちなみに“せえげ”とは味噌を入れた鍋のことで、昔から地元に伝わる伝統料理です。
【ライター推薦】「せいこがに」料理を食べるならこのお店
ご紹介した「せいこがに」の丼・釜飯・せえげ鍋が食べられるお店が「郷土料理・お食事処 福福茶屋(ふくぶくちゃや)」。福井駅西口から徒歩1分、ハピリン2階 福井市観光物産館 福福館の中にあります。
福井駅の目の前で福井県全域の福井グルメが味わえるお店で、福井県民が愛してやまない せいこがに料理も提供しています。福井市観光物産館と一体となっているので、食事して気に入ったものをその場でお土産に購入することもでき重宝です。
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【郷土料理・お食事処 福福茶屋】
住所|福井県福井市中央1-2-1 ハピリン2階
TEL|0776-20-2929
営業時間|11時〜21時(L.O.20時)
定休日|無休(ハピリンに準ずる。詳しくは公式HPをご確認ください。)
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- ふく旅ライター みお
- 「せいこがに」の身出しは、福井の海鮮や郷土料理を出している多くのお店で提供されていますよ。漁期中に福井にお越しの際は必食です!
2月中旬〜こちらもおすすめ!「水がに(ズボガニ)」
「水がに」を皆さんご存知でしょうか?
こちらも地元民がよく食べている越前がにの一種です。水がにの漁期は2月9日から3月20日。何度も脱皮を繰り返すズワイガニの脱皮直後の状態を「水がに」と言います。脱皮直後なので水分を多く含み、食べる時に「ズボッ」という音がするので地元では“ズボガニ”とも呼ばれています。
水分を多く含んでいるのでとってもジューシー、さらにズワイガニよりも甘味があるのにリーズナブルなので地元で人気があります。
脱皮直後なので殻が柔らかく、取り扱いが難しく遠方への配送が困難なので消費の大半が地元となっています。水がには、まさに福井に来ないと食べられない逸品です。
【ライター推薦】「水がに」を食べるならこのお店
ご紹介した「水がに」が食べられるオススメ店が「居酒屋 あらかわ」。福井駅から徒歩15分の福井片町エリアにある、おふくろの味が自慢のお店です。
店内はカウンター7席・4名テーブルの小上がり1つ。アットホームな温かい雰囲気でお店の方との会話も楽しく、常連の方も多い人気店です。
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【居酒屋 あらかわ】
住所|福井県福井市順化1-12-10 アフター6ビル1階
TEL|0776-22-0750
営業時間|17時30分〜22時
定休日|日・祝日
※水がにの提供は2月中旬〜3月中旬の限定となります。予約なしでも大丈夫ですが、水がにメニューが食事の日に提供しているか事前に問合せすると確実です。
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「越前がに」「せいこがに」「水がに」どれも甲羅を食べた際に是非やってほしいのが、甲羅に熱燗を注ぐ「甲羅酒」。甲羅に残った味噌や子をほじくり出して日本酒と混ぜ合わせて飲むと、これまた天にも昇る美味しさです!!酒処 福井に来たならば甲羅酒までどうぞご堪能ください。
- ふく旅ライター みお
- 「越前がに」は種類によっても、食べ方によっても美味しさの魅力は様々!色んな料理で福井の冬の味覚を楽しんでくださいね。