380年続く「小浜放生祭」2024年のみどころをご紹介!
毎年9月に開催される嶺南最大級のお祭り「小浜放生祭」。神事を核とした伝統ある行事でありながら、未来に残していくため新しいチャレンジに取り組んでいます。
2024年初のプログラムをみなさんにご紹介!これであなたもお祭りに参加したくなること間違いなし!
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2024年は9月14日(土)、15日(日)の二日間で開催!
「小浜放生祭(おばまほうぜまつり)」は、380年もの伝統を誇る、小浜市八幡神社の例大祭。
2024年は、9月14日(土)、15日(日)の二日間で開催されます!
「小浜放生祭」ってどんなお祭り?
神輿や大太鼓・神楽・獅子・山車などの出し物が2日間にわたり旧小浜町内を巡行し、芸や囃子を披露します。
これらの出し物は江戸時代に小浜城下の町人居住区であった24区が担当し、隔年で12区ずつが出演。
中には、江戸時代の祇園祭礼の頃から300年以上の歴史をもつものもあります。ひとつの祭りに4種の出し物が出る、全国的にも珍しいお祭りです。
みなさん、想像できますか?2日間、12の出し物が町中を練り歩いている光景を。
あちらこちらから太鼓の音や笛の音、人々の声が聞こえてきます。
音を頼りに道を歩いていくと、人々が大きな山車をひいてこっちにやってくるのが見えます。
また別の方を見ると、大太鼓を打ち鳴らす人々の姿。
ときどき、山車どうしが道ですれ違うときに遭遇します。
すれ違うときは、その場で打ち合いが始まります。
お互い、相手の太鼓の音につられないように、必死で太鼓をかき鳴らします。
子どもたちも負けじと掛け声をかけ合います。
笛も冷静さを保ちつつ、必死です。
最後はお互いにやりきった!という清々しい気持ち(内心では「うちが勝った」とほくそ笑みながら)で、またそれぞれの巡行に戻っていきます。
こんな光景が、ここ小浜市では何年も昔から続いてきました。
そして、これから先も続いていくことでしょう。
地元の人が語る「小浜放生祭」のおもしろさ
小浜放生祭は長い歴史をもち、二日間、まち全体が祭りの空気に包まれる、嶺南最大級の祭りでありながら、県内でもあまり知られていないかもしれません。
外からではわからないお祭りの魅力を地元の若者に聞いてみました!
子どものときから、おじいちゃんに太鼓を習ってきたHさん。
小学生のときは、「出たい!」と思っても、女の子が祭りに出ることはできませんでした。
中学3年生のころ、女の子も祭りに出られるようになり、初めて太鼓をたたきました。
それが「本当に楽しかった!」
同じ太鼓に聞こえるかもしれませんが、区ごとに違うだけではなく、家ごとにこだわりのたたき方があるそうなんです。
そんな微妙な違い、こだわりを楽しんでほしい。
小浜出身ではない人にも、小浜の人たちのアツさに触れてほしい。
生まれ育った自分たちには、祭りがあって当たり前。
小さな子は、祭りじゃない時期にも、遊びで太鼓のマネをしたり、踊ったり。
体に染み付いているんです。
改めて「小浜放生祭」の魅力ってなに?と聞かれると、うまく表現できないけれど、とにかく見ればわかる。そう思っています。
細かい違いがわからなくても、あの迫力に飲み込まれてほしいです。
大人たちが本気になり、子どもたちも負けじと声を張り上げる。
そんな元気が、まだまだ小浜にはあります。
今年の夏も暑いですが、小浜放生祭で最後のアツさを満喫してください!
「小浜放生祭」の歩き方
小浜放生祭、興味わいてきましたよね!
公共交通機関で来られる方は、JR小浜線をご利用ください。
小浜駅を降りると、運がよければ、目の前の商店街を山車や大太鼓、獅子が練り歩いているかもしれません。
耳をすませば、きっとどこかから太鼓の音、笛の音が聞こえてくるので、その音のほうに歩いていけば、祭りの中へ!
不安な方は、駅の前の観光案内所へ行き、「見どころ図」を受け取ってください。
町全体が会場となっているので、少しくらい迷子になっても気にしないこと!
小浜放生祭の会場となっている小浜地区にはたくさんの伝統的な建築物があったり、お店があったりします。
そんな祭りを生み出し、守ってきた暮らしも楽しんでいただければと思います。
疲れたら、まちの駅前にある「とば屋酢店直営 酒井店」へ!
「とば屋酢店直営 酒井店」は創業から300年以上とのことなので、放生祭と同じくらい長い歴史あります。
そこで、ぜひ食べていただきたいのが、「お酢蜜ソフト」。
チーズケーキのようなコクのあるソフトクリームで、SNSでも話題の小浜の新名物です。
歩きながら食べると溶けてしまうので、お店の中で、お店の人にお祭りの魅力などを伺いながら、ゆっくり涼んでみてはいかがでしょうか。
駅から続く商店街の中にも飲食店があります。
お祭りが終わったあとは、余韻を楽しみながら商店街を飲み歩くのもいいかもしれませんね!
進化を続ける「小浜放生祭」2024年の見どころは?
放生祭の長い歴史のなかで、2024年は初めての取り組みを2つ企画中です!
出番区が集まる共演プログラム「宵宮勢揃い(よいみやせいぞろい)」
12区の演し物が、町全体を舞台にして、あちらこちらで演じているのが放生祭ならではの光景ですが、それだと舞台が広すぎるし、多すぎて、見たい!と思っていた区になかなか出会えない、ということもあります。
そこで、1日目の9月14日(土)16:00から、さまざまな演し物が集まる共演プログラムを開催しす!
16:00前から、小浜市まちの駅に山車が集結し、ずらっと並ぶ圧倒的な光景!
そうするうちに、神楽の伴奏が始まり、獅子舞が踊り、神楽獅子も踊り、大太鼓がかき鳴らされ、山車の合同演奏も!
普段はいっしょに演奏することはめったになく、初めての取り組みなので、なにが起きるか、、、!?
貴重な共演になりそうですよ!
GPSでどこでなにをやっているかがわかる!
二つ目の初めての取り組みは、、、なんと各演し物にGPSをつけちゃいます!
町全体を練り歩く演し物が今どこにいるか、あなたのスマホで確認できます!
これでお目当ての演奏を見逃すことがなくなります!
14日、15日、小浜に来られなくても、こちらのQRコードを読み込んでみてください!
どんなふうに演し物が動いているか、体感できますよ!
演者・継承者が楽しむだけではなく、見にきてくださるみなさんのために進化する小浜放生祭。
今年は、放生祭オリジナル手ぬぐいも販売します!汗をふくためだけではなく、小浜の思い出にいかがですか?
小浜放生祭の案内所でお買い求めいただけます。
小浜放生祭まであと少し。
小浜は小浜放生祭に向け、これからさらにアツくなっていきそうです。