【ふぐ料理 五作荘】1年中「若狭ふぐ」が食べられる宿があるって知ってた??
高級魚で冬の味覚として知られるふぐ。山口県下関が有名なふぐですが、実は福井県でも若狭ふぐとして親しまれています。冬のイメージが強いふぐですが、福井県の最西端の高浜町に1年を通じて若狭ふぐを食べられる場所があるんです。
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若狭でフグが食べられるようになったワケとは?
風光明媚なリアス式海岸が続く若狭湾には、春先の4月から5月にかけて産卵のためにふぐが訪れます。
しかし、冬とは違いこの時期のふぐは毒味が多く、漁師にとっては嫌われる存在で、網にかかると海上や浜で打ち捨てられていました。
そんな嫌われ者のフグに目をつけたのは、高浜町の今井五作でした。彼は冬には需要のあるこのふぐを何とか活かせないかとか考え、「蓄養」という方法に辿り着きました。
蓄養とは、春先に若狭湾へ訪れたふぐを海に設置した生簀(いけす)の中で育てて、味がのる冬に提供するという方法。ただ、シンプルながら大胆な発想と手間と時間のかかるこの方法に、誰も手を出さなかったのです。昭和28年頃に蓄養を初めてから3年間は全く成果が出なかったと言います。もうダメかと思った4年目にその努力が実を結び、ふぐの蓄養に成功しました。
これがきっかけとなり、若狭地域でふぐの養殖も行われるようになり、今では若狭ふぐが名物になったと言われています。
1年中若狭ふぐを楽しめる宿〈ふぐ料理 五作荘〉
若狭ふぐは、冬季のみ提供している飲食店が多いですが、高浜町にある〈ふぐ料理 五作荘〉では、1年中新鮮なふぐ料理を提供しています。
名前をみてお気づきかもしれませんが、ここは蓄養を始めた今井五作の宿です。
五作荘のふぐは、観光の方はもちろんのこと、地元の方にも忘年会や新年会で親しまれ、食されています。
ふぐは脂が少なく、歯ごたえもあり、部位によってはコラーゲンたっぷり!
五作荘では、提供する時に合わせて海からあげるので新鮮さは抜群!
一般的な養殖では、海岸に近い生簀で稚魚から育てていきます。そのため、海岸に近い海水が温かな環境で成魚になっていくのです。一方、蓄養は外海で育った成魚を旬が来るまでの短い期間、育てます。つまり、畜養のふぐは海水が冷たい外海で育つため、養殖よりも歯ごたえとうま味があるのが特徴と言われております。
全11品の豪華ふぐフルコース
ふぐは肝臓や卵巣等の毒性が強い部分以外は余すことなく楽しむことができる食材です。
身は「てっさ」「てっちり」「唐揚げ」などで、皮は「てっぴ」としてお楽しみいただけます!
五作荘では皮の外側をてっぴとして提供しており、内皮は「とおとうみ」として、てっぴとは違いぷりぷりした食感をお楽しみいただけます。
この「とおとうみ」を提供しているところは少なく、天然に近い蓄養ならではの一品です!
五作荘では〈真子の粕漬け〉という毒性の強い卵巣を塩と福井の銘酒〈梵〉の酒粕で3年間漬け込み毒抜きした珍しい一品もお楽しみいただけます!
北陸新幹線開業後は、関東圏のお客様もふぐを楽しみに来られることが増えたそうです。ぜひ1年を通じて新鮮なふぐを楽しめるこの高浜町へ遊びにいらしてください!
五作荘と一緒に訪れたい高浜町のおすすめスポット!
高浜町といえば、アジアで初めてビーチの国際環境認証である「ブルーフラッグ」を取得した若狭和田ビーチが有名ですが、それだけではありません。
五作荘から車で10分ほどの場所にある城山公園と明鏡洞もぜひ訪れてほしい場所です。
城山公園は、海に囲まれた芝生広場が魅力!人が少なめなので、ご家族やワンちゃんとゆったりとした時間を過ごすことができます。
城山公園の中にある明鏡洞は若狭エリア屈指の景勝地!ぽっかりとあいた穴とその先に広がる海は、時が流れるのも忘れ、ずっと眺めていられるでしょう。
時間がゆったりと流れるので、忙しい現代人に訪れてほしい場所。
高浜町に来たときは、ぜひ立ち寄ってみてください!
〈基本情報〉ふぐ料理五作荘
〈ふぐ料理五作荘〉
【住所】
〒919-2201
福井県大飯郡高浜町和田131-16-1
【電話番号/FAX】
TEL:0770-72-0164
FAX:0770-72-2036
【アクセス】
・JR若狭和田駅より車で5分
・大飯高浜インターより車で12分