ふく旅

あんまり知られてない穴場「越前がにミュージアム」が地味にすごい、いや、物凄くすごい。

ニッチな場所を訪ねるローカル旅が好きだ。今回は越前海岸にひっそり佇むニッチミュージアムを紹介しよう。

あんまり知られてない穴場「越前がにミュージアム」が地味にすごい、いや、物凄くすごい。

ちりり

ディープな福井を愛する独身アラサー。
趣味・特技:ひとり食べ歩き飲み歩き
主な生息地:片町のスナック
あっと驚く福井の新発見を、一緒に楽しみましょう!

2875 view
ちりり

期待を大きく裏切る「越前がにミュージアム」

「越前がにミュージアム」と聞いて、うわああああ〜〜〜〜面白そう〜〜〜〜!!!!!

・・・と思う人は多分少数だと思う。


私も大人になるまで行ったことがなかった。

福井観光と聞いて思いつくのは、言わずとしれた福井県立恐竜博物館だろう。

しかし、私は友達や知り合いが福井に来たとき、恐竜博物館か越前がにミュージアムどっちに連れてこうかなと迷うレベルで、この越前がにミュージアムを推している。


越前がにミュージアムというほんわかした名前(?)からは全く想像できないくらい、このミュージアムはワクワクと驚きに満ちていて、面白いのだ。

ほとばしる越前がにへのこだわり

多分、福井県民は全然気づいてないのだが、そもそもこのミュージアムの外観は越前がにのかたちをしている。

かくいう私もこの事実に気づいたのはつい最近のことだ。

至近距離で見ると全然気づかないので、向かいにある道の駅越前の駐車場から眺めてみることをおすすめする。


入口の自動ドアが開くと、早速巨大越前がにがお出迎えしてくれる。

その腕にはちゃんと越前がにの証である黄色いタグが付いているところを見ると、これは水揚げされたあとの越前がにのようだ。

さて越前がにと記念写真を撮ったら、中に進もう。

  • 巨大越前がにのお出迎え

巨大ジオラマから漂う深海ロマン

最初のゾーンの名前は「ビックラブホール」だ。越前がにへのBig loveが溢れている…。

ここでどーんと目に入ってくるのが、越前海岸のジオラマだ。

ただのジオラマではなく、越前がにが住む深海を上から眺められるジオラマになっていて、大人の私が見ても「おぉ〜っ」と感嘆の声が漏らさずにはいられない。

越前がにが住んでいるのは水深200〜400mの深海ということで、このジオラマは吹き抜けになっており、上(地上)からも下(深海)からも眺められるようになっているというこだわりようだ。

海底にたどり着くと、そこでは越前がにが楽しそうに横歩きし、かれい?ひらめ?がジャンプして、まさにそれぞれの魚が海底ライフを楽しんでいるのがなんとも愛らしい(そしてこれがめちゃくちゃリアルなのだ)。

このジオラマを眺めていると深海ロマンが溢れてくる。



  • 上から

五感で見て、遊んで、体験する

このミュージアムは半分水族館と呼んでもいいのでは?というくらい本物の魚や、かにと触れ合えるようになっている。

まずは見てほしい、この海中トンネルを。大人の私もめちゃくちゃテンションが上がる。

ふれあい水槽もあって、越前の魚たちと至近距離で触れ合うこともできる。

びゅんびゅん泳ぐ魚やのんびり歩く大きなヤドカリ、底でじっと動かない魚など越前の海は個性に溢れている。

子どもはもちろん大人だって楽しい。

自分で描いた魚を巨大スクリーンで泳がせるコーナーでは様々なかわいいかにや魚たちがゆったり泳いでいる。

どれも個性豊かすぎて見ているだけで楽しい。


ユニークなところでは、面に投影されている海底から越前がにを探して、何匹捕まえられるかチャレンジするコーナーもある。

これがもう大人も白熱するゲームで、足で砂がもっこり盛り上がってる部分を踏んづけると、かにが出現する仕組みになっているのだが、かつてダンスダンスレボリューションで白熱していた若い頃を思い出すほど必死になってしまう。

タイムアップしたときには若干汗が吹き出しているのを感じる。

越前がに水槽で感じる生き物のロマン

圧巻なのは越前がにの水槽だ。

普段のくらしでは、越前がには食べる前とか、お店や市場に並んでいるときしか見ないので、こうして生き物として生きているかにを見ると胸が熱くなる。

特に、様々な展示を見て越前がにの不思議を知り、越前がにとはどういう生き物なのか学んだあとでは感動もひとしおなのだ(どんな不思議があるかはここでは言わないことにする。来たときに感動してほしいから。色々めちゃくちゃびっくりすることを保証する。)


見てほしい、この越前がに、オスの越前がにがメスのかにをハグしているではないか…海底のロマンティックなひとときを目の当たりにし、筆者は思わず水槽の前で泣いた。

おもしろ企画いっぱいのミュージアムにぜひおいでばせ

他にも越前がに漁船操縦体験や巨大越前がにトリックアート、ビックラブシアターなど、友達同士でも親子でも楽しめる企画がいっぱいだ。

そして、あんまり混んでいない、驚きと感動渦巻く福井の穴場ミュージアムなのだ。

ぜひ今度福井に来た際には、かにの神秘に感動し、おいしい越前がにを召し上がってほしい…ううっ!涙

ちりり

ディープな福井を愛する独身アラサー。
趣味・特技:ひとり食べ歩き飲み歩き
主な生息地:片町のスナック
あっと驚く福井の新発見を、一緒に楽しみましょう!

ちりり

このライターの人気記事

地元民しか知らない【芦原温泉駅前でローカルグルメ】食べ歩き!
地元民しか知らない【芦原温泉駅前でローカルグルメ】食べ歩き!
detail_579.html
【あわら・三国】本当は教えたくないチルカフェ5選
【あわら・三国】本当は教えたくないチルカフェ5選
detail_411.html
あんまり知られてない穴場「越前がにミュージアム」が地味にすごい、いや、物凄くすごい。
あんまり知られてない穴場「越前がにミュージアム」が地味にすごい、いや、物凄くすごい。
detail_625.html
東尋坊の隣にある神秘の島「雄島」って知ってる?
東尋坊の隣にある神秘の島「雄島」って知ってる?
detail_669.html

関連記事

いま読まれている記事

県民オススメ!「これ買っておけば間違いなし」福井土産7選(グルメ編)
体験や宿だけでなくお土産も旅の醍醐味のひとつですよね。福井には羽二重餅やおろしそば、越前ガニなどの買いたくなっちゃうお土産がたくさんありますが、今回は福井県民が自信をもってオススメする、お菓子・スイーツや伝統の薬味などの福井らしさあふれる食のお土産を7つご紹介します。
自分で召し上がるもよし、お友達に渡してシェアするもよし。見つけたらぜひ手に取ってみてください。
県民オススメ!「これ買っておけば間違いなし」福井土産7選(グルメ編)
detail_65.html
福井県民おすすめ!「福井県のいちおし越前そばの店」17選
※2024年10月2日~11月2日に福井県民を対象に行ったWEBアンケートの結果です(ランキングではありません)。
福井県民おすすめ!「福井県のいちおし越前そばの店」17選
detail_601.html
勝山に来たら寄りたい飲食店・レストラン10選
福井県勝山市は、世界三大恐竜博物館のひとつ「恐竜博物館」や1300年の歴史がある「平泉寺白山神社」等の観光スポットがあります。
本記事では、そんな福井県勝山市に訪れた際、ぜひ寄っていただきたい飲食店やレストランをご紹介します!
勝山に来たら寄りたい飲食店・レストラン10選
detail_172.html

同じテーマの記事

丸岡城観光の新たな立ち寄りスポット「マチヨリ」の魅力を一挙ご紹介!
全国に12しかない現存天守のひとつ「丸岡城」のふもとに、オープンした新たな観光拠点「丸岡法マチヨリマーケット(通称:マチヨリ)」。
丸岡城の観光情報はもちろん、地元の魅力が詰まったカフェや個性的なお土産ショップを併設した新しいランドマークに行ってきました。
丸岡城観光の新たな立ち寄りスポット「マチヨリ」の魅力を一挙ご紹介!
detail_689.html
GWは若狭・小浜へGO!7年毎に一度の「西津七年祭」で伝統芸能を体感せよ!
7年に一度、小浜市の西津地区が祭り一色に染まる三日間。2025年の「西津七年祭」はGW中の5/3・4・5日!
ぜひこの機会に、地元の人々の情熱に支えられ受け継がれてきた歴史や文化を体感しに来てみませんか。
GWは若狭・小浜へGO!7年毎に一度の「西津七年祭」で伝統芸能を体感せよ!
detail_676.html
【はじめての福井観光に】楽しいガイド付き!「はぴバス」で人気観光地をめぐろう ◆2025年版◆
定期観光周遊バス「はぴバス」体験レポート。魅力や見どころをご紹介します!
【はじめての福井観光に】楽しいガイド付き!「はぴバス」で人気観光地をめぐろう ◆2025年版◆
detail_690.html

当サイトでは、利便性の向上と利用状況の解析、広告配信のためにCookieを使用しています。

サイトを閲覧いただく際には、Cookieの使用に同意いただく必要があります。

詳細はクッキーポリシーをご確認ください。