【あわら・三国】本当は教えたくないチルカフェ5選
あわら・三国エリアはテンション上がる穴場おしゃれカフェの宝庫。地元民はもちろん観光客の方にもオススメな、教えたいけど教えたくないカフェを紹介しちゃいましょう。
ちりり
ディープな福井を愛する独身アラサー。
趣味・特技:ひとり食べ歩き飲み歩き
主な生息地:片町のスナック
あっと驚く福井の新発見を、一緒に楽しみましょう!
満たされるのはカップか胃袋か、はたまた私の心か
私がカフェ好きになったのは最近のことだ。
かつて究極のワーカホリックだった私は、何よりも効率を求めていた。急ぎ足でコンビニの100円コーヒーを淹れ、次の現場へと向かう。当時はコーヒー片手に他愛のない話をする意義が見い出せなかった。
それが自分の世界観をひっくり返される魅力的なカフェに出会うにつれて、私の考えは変わっていった。
魅惑的なカップに揺れるコーヒー。店主の睡眠時間が心配になるほど手の込んだケーキ。不思議な植物や家具がいい具合に配置された空間・・・。そこは五感が研ぎ澄まされる日常の別世界だ。カフェがこんなにも私の心と体を癒やし、日々を充実させるものとは思ってもみなかった。
さて、前置きが長くなったが、カフェで満たされるのは食欲だけではない。心と体が生き返るような体験ができるのだ。
今日はこれを読んでいるあなたに向けて、本当は教えたくない、あわら三国エリアのカフェを紹介することとしよう。
1.ポルタの喫茶室【三国】
ここの扉を初めて開けたとき、福井にこんな素敵な空間があるはずがないと私は思わず開けた扉を閉めそうになった。
様々なコーヒー豆が並ぶカウンター、瓶の蓋に書かれた国名をワクワクしながら眺めて、直感で自分の豆をチョイス。丁寧にカップへ注がれてゆくコーヒーを眺めながら、店内のインテリアにうっとりする。
コーヒーはその豆の一番最高の状態が液体となって目の前に現れたような感じで、いつも私が飲んでいた黒い飲み物は何だったのかという気分になる。
幸せの分だけ分厚いハニートーストがどれだけ魅惑の味かは言うまでもない。スイーツの番狂わせはこのシンプルな珈琲羊羹だ。このシックな出で立ちの中に、思わず目を見張るほどの味わいが詰まっている。まあとにかく、筆舌に尽くしがたい幸せがここにはある。
2.Smile factory【あわら】
いやもうね、なんで毎日やってないの!?と心のなかで叫んだことが今まで何度あったことか。
ここ、スマイルファクトリーはその人気と裏腹に、木曜と金曜だけ開いている、なんともこちらの執着心を掻き立てる営業スタイルなのだ。
初めて訪れる人は通り過ぎてしまうかもしれない。そのくらいひっそりと集落に佇むスマイルファクトリーは、常人には到底追いつけないほど素材と美味しさにこだわった手づくりお菓子とランチ、ドリンクを提供してくれる。
私のオススメはこの口の中でとろけるチーズケーキと心も体もあたたまるホット梅・・・いやキンモクセイドリンクも捨てがたい・・・。
緑が心地よい木の空間に、丁寧なコーヒーとスイーツ。ここに来るとあなたのクオリティ・オブ・ライフがもう一段階上がっちゃいますよ。
3.そばと絵本 Cafe ぶらっと【あわら】
田園地帯に浮かぶように佇む、誰かの家のようなカフェ。あまりに家すぎて、私は2年くらい車で前を通りすぎるだけだった。
小さな魚が泳ぐ水槽を横目にドアを開けると、温かいご夫婦が迎えてくれる。聞けば趣味が高じて手打ちそばのカフェを家でオープンされたそうな。
ここのカフェの特徴は手打ちの蕎麦を食べられるだけではない。中には魅力的な絵本が壁じゅうに並び、二階にはお子さん連れがゆっくりできる小さな図書館のようなお部屋がある。・・・余談だけど、絵本って大人になって改めて読むとしみるよね。
安定的に、ここのそばが食べたくなるのはもちろん、ここの魅力は数え上げればキリがない。大きな窓の外に広がる田園風景、おふたりの温かい雰囲気、広々としたカウンター、そしてサービス精神が旺盛すぎて・・・。おっと、詳しくは足を運んで確かめてほしい。
4.bois de(ボワデ)【三国】
これほど「隠れ家」という言葉がしっくり来るカフェはない。
そこは森の中なのだ。海沿いの道から折れて、若干入っていいのか不安になるかんじの山道を上がってゆくと、そこに森の風景に馴染みすぎている、木のおしゃれな建物が佇んでいる。
木の扉を開けると、もうそこは外界から隔絶された森の中の「隠れ家」だ。音も、空気も、時間の流れも、さっきまでいた世界とはまるで違って感じる。このままスマホの電源もオフにしてこの空気に浸っていたい、そんな感じだ。
窓の外を眺めながら、カリカリに焼かれた目玉焼きの乗ったナポリタンをいただく。粉チーズとタバスコも持ってきてくれたが、そんなのかけるタイミングがないほど旨いのだ。
黒板にはスイーツやドリンクのおすすめが並び、心地よい空間の中で心ゆくまで「どれにしよう?」と自分の心と対峙することができる。揺れる木々、森の中で遊ぶ小鳥たち、興味をそそる本や植物・・・あなたも一度行けばこのカフェの虜になることだろう。
5.なみまちcafe【あわら】
「波待ち」という名前から想像する通り、ここは全国の釣り人やサーファーたちが集う農村地域「波松(なみまつ)」にある。地域の休校校舎をリノベーションした海辺の雰囲気漂うコージーなカフェだ。
温かい日差しが降り注ぐフロアは小学校の雰囲気そのままに、流木や貝殻のインテリアによっておしゃれに変身している。広々とした空間に木琴やレコード、たくさんの本が並べられ、懐かしい非日常を味わうことができる。
ランチやスイーツには特産の梨をはじめとした地元産のフルーツや野菜がふんだんに使われていて、これがまた旅情をそそられる。ここの魯肉飯(ルーローハン)がたまらなく旨いんだよなあ〜。パウンドケーキにはアイスとフルーツごろごろソースをかけていただく。うむむむ〜、心もからだも喜ぶとはこのことですね。
近くには個人的にイチオシの波松海岸という静かで美しいビーチがあり、食後の散歩がてら海岸沿いをぶらぶらするのもまた良い。ここから眺める夕暮れの水色とピンクのグラデーションといったら・・・。
さあ極上のカフェホッピングの旅へ
さてここまで魅惑のカフェ散歩をしてきたが、もしかすると、初めてのカフェに行くのは緊張するという人もいるかも知れない。実は私がそうなのだ。
しかし、一度扉を開ければ、そこには今まで知らなかった新しい世界があなたを待っている。少しの勇気と好奇心を持って、カフェホッピングの旅へと出かけてほしい。あなたの休日がさらにイキイキしたものになることを、私がここに保証しよう。