地元民おすすめ「焼き鯖寿司」5選+福井駅で買える「焼き鯖寿司」3選食べ比べ!
脂の乗った鯖を香ばしく焼き上げ、酢飯と絶妙に組み合わせた「焼き鯖寿司」は、福井県内の飲食店はもちろん、売店やスーパーなどでも購入できる、福井県を代表する郷土料理です。
今回は、地元民が愛するおすすめの焼き鯖寿司の紹介と、福井駅で購入できる「焼き鯖寿司」を厳選して食べ比べ!それぞれの特徴や味わいを徹底紹介します。福井土産にぜひお買い求めください!

ふくいドットコム編集部
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福井県の「焼き鯖寿司」とは?
香ばしく焼いた鯖を酢飯にのせて押し寿司にした、福井県の名物料理「焼き鯖寿司」。
身が厚く脂ののった鯖の旨味と、酢飯の爽やかさが絶妙にマッチ!飲食店で提供されるだけでなく、駅弁や土産物としても人気があります。
鯖の焼き加減やご飯の酢のきき具合、さらにガリや大葉、椎茸を加えたアレンジなど、店ごとの個性があり、福井の食文化を代表する一品として広く親しまれています。
福井県の「鯖」の歴史
福井県南部の若狭湾は豊かな漁場として知られ、昔から鯖がよく獲れました。鯖は鮮度が落ちやすいため、加工する技術が発展、塩を使った「塩鯖」がその代表例です。
平安時代から江戸時代にかけて、若狭から京都へ鯖を運ぶ街道が発達します。これが有名な「鯖街道」。約70km〜80kmの距離を、塩鯖を背負って一昼夜で京都へ運びました。この道が京都の食文化を支えたともいわれ、京都の祭りには欠かせないご馳走「鯖寿司」の礎となります。
福井では、鯖を糠漬けにした発酵食品「へしこ」や、脂ののった鯖を串に刺して丸焼きにした「浜焼き鯖」、醤油などで作ったタレに鯖を漬け込み干物にした「醤油干し」など、多彩な鯖料理が郷土料理として愛されています。
福井県の「焼き鯖寿司」の歴史
「焼き鯖寿司」の誕生は比較的新しく、2000年頃に考案されたと言われています。
郷土料理としても根付いていた焼き鯖を酢飯と合わせた「焼き鯖寿司」は、しめ鯖を使った「鯖寿司」とは全く異なる味わいで人気となり、駅弁や空弁としても知名度を高め、福井県の名物グルメとして全国に広がっています。
「焼き鯖寿司」を福井県内で提供するお店は非常に多く、どれを食べるか迷ってしまうところ。今回は、地元在住の「ふく旅ライター」におすすめのお店を聞いてみました!
「日本料理 越前かに料理 やなぎ町」老舗料理店の究極の福井土産【福井市】
- 大森 望央
- 福井県認定観光ガイドである大森望央のおすすめは、福井市片町にある1973年創業の「日本料理 越前かに料理 やなぎ町」の「焼きさば寿司」です。
ふっくらとした厚みのある脂が乗った鯖と福井県産米を使用、大葉や刻み生姜がアクセントとなっています。一つ一つ素材の味わいがしっかりとしていて、尚且つ、それぞれの素材が美味しさを引き立て合う最高の黄金バランス!至高の逸品です。
さらに、こちらは最先端の超速冷凍技術を駆使した冷凍商品。保存料などを加えることなく出来立ての味がそのまま閉じこめられています。付属の説明書通りに解凍するだけで本格的な味が楽しめるのも魅力です。また、一口サイズにカット済みで、1セット4切れが箱に2つ入っているので気軽に食べられます。
JR福井駅近くでは、福井駅にあるショッピングセンター「くるふ福井駅」内の「おみやげ処福井」や福井駅西口にある複合施設「ハピリン」2階にある「福井市観光物産館 福福館」で販売されています。オンラインショップでお取り寄せも可能です。是非、ご堪能ください!
「葛と鯖寿しの店 まる志ん」鯖街道の焼き鯖寿し【若狭町】
- maruekaho
- maruekahoがオススメするのは、鯖街道の宿場町「熊川宿」にある「葛と鯖寿しの店 まる志ん」の焼き鯖寿しです。お店は築170年以上の江戸時代末期に建てられた古民家を改築した建物で、宿場町の雰囲気を味わうことが出来ます。
お店人気の焼き鯖寿しは、国産の新鮮な生サバをこんがりと焼き、福井県産のコシヒカリに老舗の米酢を合わせた酢飯で作られた、こだわりが詰まった逸品です。
趣のある竹の皮に包まれた焼き鯖寿しを開けると、食欲をそそる香ばしく焼かれた鯖の身が目に飛び込んできます。
さっそく好みのサイズに切り分けて口に運ぶと、国産のサバは身が締まっていて、噛むほどに鯖の旨味が広がり、酢飯とのバランスも良く食べ応えがあります。
焼き鯖と酢飯の間に挟まれた薄切りの生姜の食感や香り、辛みが良いアクセントになり、焼き鯖寿しの旨味をさらに引き立てます。
焼き鯖寿しは店内で食べることもできます。また、焼き鯖寿しとしめ鯖寿しが一切れずつ付いた、まる志んオリジナル定食メニューの「鯖寿しご膳」も人気です。
料理旅館「川端屋」焼き鯖とはひと味違う「炙り鯖寿司」【南越前町】
- 福井県地域おこしネットワーク
- 福井県内各地に住み、ディープな食を知っている私たち福井県地域おこしネットワークがおすすめするのは、北国街道今庄宿に位置する歴史ある料理旅館「川端屋」の「炙り鯖寿司」です。
町内の契約農家から取り寄せるコシヒカリを使い、食材の旨みを最大限に引き出すオリジナル酢で浅締めにした日本海の鯖が載せてあります。
鯖は可能な限り、地元福井県で揚がったものを使っていますが、季節によっては日本海側各地から取り寄せることも。鯖と甘みある米に挟まれた大葉と生姜が、味にキレと爽やかさを与えてくれます。お刺身のような食感がありつつも、炙ることで鯖のような青魚が苦手な方からも「美味しく食べられる」との声が届いているそうです。
化学調味料や着色料、保存料は一切使っていないので、小さなお子様からご年配の方まで安心。口にはこぶと素材本来の味が口いっぱいに広がります。
川端屋店頭販売(3日前までの予約)もしくは道の駅 南えちぜん山海理(不定期)、町内の各種イベント(そばまつり、街道浪漫今庄宿、宿の市など)にてお買い求めいただけます。
「越前三國湊屋」鯖の脂とガリと大葉のさわやかさ【坂井市】
- ちりり
- ちりりが紹介するのはこの「越前三國湊屋の焼き鯖寿司」。
風情ある葉っぱに包まれ、きゅっと結ばれた紐がなんとも旅情をかき立てる。これを手に持つだけで、旅の特別感が増すから不思議だ。
包みをそっとほどくと、ツヤツヤと輝く鯖寿司が顔を出す。
ごはん全体に鯖の甘みと脂がじんわり沁み込み、噛むほどに旨みが広がるのが特徴。
あらかじめカットされているものの絶妙な加減でしっかりとまとまっていて、切れ目に沿って付属のナイフをすっと入れると、鯖、がり、大葉、ごはんの美しい断面が現れる。
指でつまんで口に運ぶと、肉厚な鯖がほろりとほぐれ、脂がじゅわっと広がる。がりと大葉のさわやかさが甘みを引き立て、最後に炙りの香ばしさがふわりと鼻をくすぐる。
気づけばもう一切れ、またもう一切れと手が伸びる。これはもう、旅先での至福のひとときだ。
福井駅や芦原温泉駅などで販売中。次の旅には、この鯖寿司を連れて行ってみては。
日本海さかな街「はまやき安兵衛」敦賀のおぼろ昆布を使った焼き鯖寿司【敦賀市】
- もりゆか
- もりゆかがおススメするのは、敦賀の名産品や福井県の美味しいものが揃う「日本海さかな街」にある、鯖で有名な「はまやき安兵衛」の焼き鯖寿司です!
大きな鯖を目の前で炭火焼きにしています!身がプリップリなのが伝わってきますよね。売り切れも続出、お客さんが次々訪れていました。
「はまやき安兵衛」は鯖寿司と焼き鯖寿司の両方を販売しています。焼き鯖寿司は地元敦賀のおぼろ昆布を使用した珍しい見た目。 鯖はふわっふわ、甘みがあって酢飯も程よい酸味!個人的には、わさび醤油も合わせるのがおすすめです。
福井駅で買える「焼き鯖寿司」を地元ライターと食べ比べ!
福井県で食べるのはもちろん、お土産にも最適な「焼き鯖寿司」!前段でふく旅ライターに紹介してもらった「焼き鯖寿司」以外で、福井駅で購入できる3つを食べ比べしてみました。美味しさはもちろんのこと、駅弁として車内で食べることなども想像しながら、4名のふく旅ライターに感想を聞きます。
ハピラインふくい改札横のお土産店「福人喜 福井駅店」では、大津屋の「焼き鯖の押し寿司」を購入!
福井駅直結の商業施設「CURU-F 福井駅」では、若廣の「焼き鯖すし」と越前田村屋の「焼き鯖寿し」を購入!
いざ、開封!パッケージもそれぞれ個性がありますね。福井在住のふく旅ライターも、改めて焼き鯖寿司を食べ比べするのは初めてのようで興味津々です。
「焼き鯖寿司」の食べ比べスタート!
鯖の焼き加減や厚み、断面からも個性が現れます!
大津屋の「焼き鯖の押し寿司」
- 桜子
- まず、ピンクのガリが印象的ですね!プラスチックのナイフが入っていて、自分で食べたいサイズにカットするタイプ。
酢飯は少し柔らかめなので、電車の中で切る時に、丁寧に厚めに切るといいと思います。
- HIR☺︎
- 酢飯の量も多く、「お弁当!ご飯!」という印象が強いですね。
大津屋さんは、お弁当やお惣菜のお店も手がけているので、その特徴がよく表れています。
- のじのじグルメ
- カットするサイズにもよりますが、高さがあるので、一口のボリューム感はかなりあります。
- つだ かゆき
- 電車の中に缶ビールと一緒に持って行くことを考えると、かなりお腹いっぱいになりそうです。
子どもや若い人には特におすすめですね!
若廣の「焼き鯖すし」
- 桜子
- 酢飯は少し甘めで、上品な味わいです。
鯖街道のスタート地点でもある小浜のお店なんですね。だから、福井市内のスーパーではあまり見かけないのかも。
- HIR☺︎
- 焼き鯖寿司は、普段は居酒屋で食べるものというイメージが、個人的には強くて、どれがお酒に合うか?という視点で食べると、若廣の焼き鯖寿司が美味しいですね。
- のじのじグルメ
- バランスが良く、まとまっている印象ですね!
酢飯に酢をきかせすぎず、青じそとガリがさっぱりとした良いアクセントになっていて、鯖の美味しさをしっかり感じられます。
- つだ かゆき
- 若廣は、醤油や純米吟醸酒粕に漬けた鯖や、酢飯との間に明太子が入った焼き鯖寿司も販売していますよね!それもお酒に合いそう。
越前田村屋の「焼き鯖寿し」
- 桜子
- 魚の魅力は、皮の部分に結構あると思っていて、その香ばしさがより感じられたのは越前田村屋さんですね。
- HIR☺︎
- 鯖の脂の旨味を一番感じたのは越前田村屋ですね。酢飯も酢がきいていて鯖に合う。押し寿司!というイメージが一番強い!
- のじのじグルメ
- 間に入っている甘い椎茸は、好みが分かれそうですが、酢飯との相性は良いですね。
- つだ かゆき
- 焼きがしっかりしていて、電車の中なら鯖をアテにお酒を飲んで~椎茸とごはんでさらにもう一杯!なんて楽しみ方を想像してしまいました(笑)
福井駅で買える「焼き鯖寿司」の食べ比べ総評!
ボリューム、コスパ、柔らかめの酢飯なら【大津屋の「焼き鯖の押し寿司」】
一本まるっと食べても飽きのこない上品さは【若廣の「焼き鯖すし」】
香ばしい鯖と甘めの椎茸と酢飯の一体感は【越前田村屋の「焼き鯖寿し」】
お土産に買って帰るなら違う店のものを買って食べ比べるのも楽しいと思います!一人じゃないなら車内でみんなで食べ比べもありですね。
大森 望央さんが紹介した【日本料理 越前かに料理 やなぎ町の「焼き鯖すし」】も「CURU-F 福井駅」内の「おみやげ処福井」で、ちりりさんが紹介した【越前三國湊屋の「焼き鯖寿司」】も
「ハピリン」1Fの「かゞみや 福井駅前店」で購入できます!
どれもそれぞれに個性がある、福井の焼き鯖寿司の中から、お気に入りの1本を見つけてみてください。