【期間限定】越前がに「せいこがに」を美味しく味わえる店4選!(東尋坊・三国温泉 / 福井駅前)
一年に5か月だけの極上グルメの越前がに。越前がにのメスである「せいこがに」は、漁が12月31日までと、味わい期間もさらに短く、今が旬の食べどきです!たーっぷり詰まったジューシーな内子やプチプチの外子も魅力で旨味も凝縮され、お値段もオスより手ごろ。「せいこがに」を美味しくいただけるオススメのお店をご紹介します!
桜子
福井でみつけた美味しいもの、きれいなもの、四季の移り変わりの楽しみなどを発信します。
好きなこと/温泉めぐり、花、和楽器の演奏/
福井の越前がにが、特別に美味しい理由
全国のズワイガニの中でもトップブランドで国内最上級の「越前がに」。堂々とした体躯、プリプリ・ジューシー・とろける甘みやうまみは、日本海が産み出した芸術品です。そんな「越前がに」の美味しさの秘密について、今さらですが、おさらいしてみますね。
一つめは、越前がにを育んだ越前海岸沖の地形。階段状にずんずん深くなるため潮がよく通り、かにの餌が豊富なため、かにの良好な生息地になるというわけです。
二つめは、暖流と寒流がぶつかるため良好な漁場であること。
三つめは、港から近いために新鮮であること。水揚げまで冷温保存されているため、鮮度低下が早いといわれる蟹みそなども、風味を落とさず濃厚な旨味を保てるのです。
国内で最も古いといわれる、500年以上も前から続く「越前がに」漁。県内随一の越前がにの水揚げ港のある越前町の「カニミュージアム」でも、ジオラマやシアターで、伝統の漁の様子が楽しく体感できますよ。福井の冬の華を、ぜひご賞味くださいね。
漁は12月31日まで!今が食べどき「越前がに」のクイーン・せいこがに
オスの「越前がに」に負けず劣らず熱烈ファンの多い、メスの「せいこがに」。小ぶりながら、プチプチした食感の「外子」と呼ばれる部分と、「内子(うちこ)」と呼ばれるコリコリ・しっとりした赤い部分が至福という声も多く、地元でも人気があります。今回は、せいこがにのおすすめのお店として、江戸時代に北前船の寄港地として栄えた福井県の「三国町」を中心にご紹介します!
【東尋坊・三国温泉】みくに隠居処「せいこがにの蟹尽くし丼」&「釜揚げせいこがに御膳」
和のオーベルジュとして、一棟まるごと貸し切りの宿泊施設を備えた東尋坊・三国温泉の「みくに隠居処」。かつて北前船の寄港地として栄えた時代、北前船の船員や地元の人が憩い集った「隠居処」と呼ばれたお屋敷を、11代目が再建したことから今に至るそうです。玄関にはいくつもの生簀が置かれ、ふんわりと元気そうな蟹が出迎えてくれます。
華やかさを鑑賞しながらラクラク楽しく食べられる「せいこがにの蟹尽くし丼」。
(小・6,800円/中・9,800円/大・13,000円/特・16,400円)
注文を受けて生け簀から引き揚げた蟹を、ゆで蟹専用に開発した越前の天然塩でゆであげ、丁寧に身をほぐして丼に。三国のわかめを練り込んだ「わかめ蕎麦」もセットで。写真は小ですが、(せいこ蟹1.5杯分)「わかめ蕎麦」もコシがあってなめらかで美味しいです。
蟹は手を使ってほぐしながら食べたい派におすすめなのが、せいこがにの姿をまるまる一杯楽しめる「釜揚げせいこ御膳」。
三国のお魚市場は「夕ゼリ」(ゆうぜり)といって、朝、カニ漁に行きその日に戻り、夕方6時頃からセリを始めます。競り落とした蟹は、すぐ生け簀に入れるため、とびきり新鮮な蟹が味わえるのです。
茹でるプロセスや温度、塩加減も熟練の技。爪の先までジューシーで、蟹のうまみがダイレクトに伝わってきます。ずっじり実が詰まっているせいこがに。やっぱり私はせいこがに推しですねー!写真は、中です。(小・5,600円/中・6,200円/大・6,800円/特大・7,200円)
目の前で職人さんが剥いてくれるサービスも無料であるので、自分で剥くのは苦手な方や、プロの剥き方を見てみたい方はお願いしてみてはいかがでしょうか。脚と甲羅をわけると、ぎっしり甲羅や脚の根元にも内子があるので、ここも味わってくださいね。あらかじめ、脚の一本一本に切り目を入れてくださっているので、食べやすいですよ。
「みくに隠居処」のお土産
肉厚のむき身が食欲をそそります。ご自宅でもすぐ召し上がれて便利です。かにを一緒に食べにこれなかった人へのお土産にして、せいこがにファンを増やしてくださいね。
福井県内で唯一開催、越前がにの夕競り(ゆうぜり)見学
「みくに隠居処」では、近くの三国湊市場で夕方から行われる越前がにの「夕競り」の見学ができます。活気のある夕競り見学に参加、美味しい蟹の目利き方法など教えていただけますよ。目利きしたら、好みの蟹を買い取って、三国隠居処で料理していただくことも。福井ならではの素敵な思い出づくりになりそうです。(天候や蟹漁船の運航状況により、前日に開催の有無の判断が下されます。)
申込み先:直接、三国隠居処にお問い合わせください。(0776-82-8558)
【東尋坊・三国温泉】越前 蟹の坊「せいこがにのグラタン」
次は、明治元年に誕生した創業百十余年の老舗名旅館「望洋楼」直営のお食事・お土産処の「越前 蟹の坊」をご案内します!漁港のセリ市の目の前にある「越前 蟹の坊」。インパクトのある蟹が目印です!店内には、大きな深い生け簀があり、蟹シーズンは越前蟹が出迎えてくれます。靴を脱いで二階にあがると、古民家のように落ち着ける雰囲気で、いくつか半個室に仕切られているお部屋がありました。
蟹の坊は、目のまえが三国港市場という最高のロケーション。名旅館「望洋楼」の目利きが選ぶ越前がにも絶品ですが、ぜひご賞味いただきたいのが「せいこ蟹グラタン」(1,480円)。
せいこ蟹をジューシーなまま、厳選されたグラタン用のチーズで封じ込めた逸品です。きめ細やかでモチモチ、熱を加えると、とろみが濃厚になるチーズ。グラタンはコーヒーカップくらいの大きさですが、チーズとせいこのペアリングは、とろけるような旨味で満足できますよ。ワインにも合いそうです。写真のせいこ蟹丼は、9,020円~17,600円。
「越前 蟹の坊」のお土産
お店のせいこ丼をわっぱに詰めた「三国湊 せいこわっぱ寿し」(7,020円)も、名旅館の味をご自宅で召し上がれます。そして「せいこがにのグラタン」のお土産用があるのも嬉しいですね。これからクリスマスやお正月、人が集まるときに、手をかけずにおしゃれな御馳走の一品として、ギフトにもおすすめです。(解凍後、オーブンやトースターで加熱します。)
【東尋坊・三国温泉】フレンチレストラン・サミュゼ「せいこ蟹パスタ」
引き続き、せいこがにを洋風にいただけるお店をご紹介します。「三国フレンチ」を切り拓く三国町北本町のフレンチレストラン「サミュゼ」。
世界料理オリンピック大会の個人の部3位の実績のある畑 和也(はた かずや)シェフは「できる限りの食材を県内産でまかない、地産地消をお皿の上で表現しています」と、お話されていました。
ディナータイムのサミュゼコースや三国湊コースは、越前黒崎刃物のステーキナイフで。北前船の歴史に似合う重厚でレトロモダンなお洒落な外観や内装にも、畑シェフのアイデアやこだわりが詰まっています。
三国で揚がった新鮮なせいこがにを約2杯分も使った贅沢なパスタは、この時期ならではの味わい。ソースにもせいこがにの身が入っており、ソースが麺とからみあう深い味わい、せいこがにの醍醐味である白いむき身、外子、内子も品良く乗って、絵になる美しさのパスタです。前菜・スープ・パン・ドリンクのついた「せいこがにのパスタコース」として、ランチコースで大人気です(2,500円・仕入れ状況で料金変動あり)。ランチタイムでもディナータイムでも、通常のオーダーをされたお客さまは、追加オーダーとして1,800円で単品でも可能です。
【福井駅前】そこに「せいこ」がある限り!!福福茶屋の人気「越前せいこがに」3バージョン
せっかく福井に来たのに、蟹を食べ損ねた・・・でも、大丈夫!!ここに来れば、オール福井が揃う!
福井駅の目の前の施設「ハピリン」2階の、福井市観光物産館「福福館」にある郷土料理のお食事処「福福茶屋」では、越前おろしそば・ソースかつ丼、へしこなどの、福井の定番人気メニューはもとより、電車の待ち時間に、サクッと本格的な越前蟹料理が食べられます。
通常は期間限定の越前がにが「福福茶屋」では、なんと一年を通して食べられるのです!その秘密は、独自に開発した「プロトン冷凍技術」。本来の風味や食感をそこなうことなく、長期保存を可能にした新技術。けれども、在庫がなくなり次第終了なので、お早めにどうぞ。
福福茶屋では、どれも人気のせいこメニュー。特によく出ている「いちおし人気メニュー」は「越前せいこがに丼」。小(せいこがに1杯・2,948円)中(せいこがに2杯・5,148円)大(せいこがに6杯・14,740円)と、せいこの数によって、三段階で楽しめます。たっぷり濃厚なかに味噌と、赤い卵が絶品。ひとつの器のなかで、さまざまな味わいや食感を堪能できます。
「越前せいこ釜飯」は、せいこがにを、まるごと一杯使用。かにのだし汁で炊き上げ、炊きあがりの釜を開けた瞬間の香り、ごはんに染みた旨味など、五感で存分にせいこがにを楽しめるとファンも多い一品です。炊きあがりには多少、時間がかかるそうですが、待つ楽しみもありますね。
越前せいこがに丼・越前せえげ鍋・越前せい甲羅盛りのせいこ人気3種に、おろしそばなどがついた豪華ラインナップの「越前せいこかにづくし」(9,790円)も、福井を訪れた記念に、いかがでしょうか。「せえげ」とは、江戸時代に北前船で栄えていた南越前町の伝承料理です。せいこがにの足や甲羅などを大根おろしと味噌で煮たもので、ごはんにかけたり、酒の肴にもよく合うと評判です。福福茶屋の「せえげ鍋」は、身も内子も外子もたっぷり入っており、甲羅からの出汁も美味しく、ほーっと身体も温まりますよ。