あわら温泉のDIYバー「Bar Laugh」がアツい!生フルーツカクテル&ノンアルが充実!
25歳の若者が温泉旅館の社員寮をDIYして地元のフルーツを味わえるバーを作っちゃったシンデレラストーリー。ノンアルカクテルも超充実。
ちりり
ディープな福井を愛する独身アラサー。
趣味・特技:ひとり食べ歩き飲み歩き
主な生息地:片町のスナック
あっと驚く福井の新発見を、一緒に楽しみましょう!
お酒が飲めない人のためのバー
バーに行く理由は人によって様々だ。
誰かと喋りたい、ちょっとした寂しい時間を埋めたい、旨いお酒で平凡な今日という日を満たしたい・・・。
かくいう私はバーに行くとき、大した理由は見当たらない。電気に集まる虫に自発的理由なんてないように、私もなんとなくその扉に吸い寄せられてゆく。
一方で、バーと聞くとなんだか敷居が高くて、自分のテリトリーではないと思っている人も少なくないと思う。お酒が飲めない人はなおさらだ。
しかし、あわら温泉街に、「お酒が飲めない」「バーは緊張する」そんな人にこそ来てほしいというバーがある。おしゃれなくせに気取ってなく、ノンアルピーポーウェルカム、そして温泉旅館の社員寮をドリル片手にブチ抜いて作ったという、まあまあ変わったバー。
それが2023年秋にオープンした「Bar Laugh」である。
全部DIYでここまでやっちまった若き地元マスター
このおしゃれなバーをオープンさせたのは弱冠25歳の地元の若者、通称しょーちゃん。
地元あわらを自分も盛り上げたいと、夢見たバーの構想を一年足らずで現実のモノにしてしまった。
こだわりの店内はすべてDIY。物置と化していた元旅館の社員寮を、知り合いたちに手伝ってもらいながら壁や天井をぶっ壊し、シックな店内に灯りが光る超素敵空間に変えてしまった。
カウンターもテーブルも手づくり。トイレですらもキラキラで居心地最高だ。ここにはしょーちゃんの若き夢があちこちに詰まっている。
あわらのフルーツを使ったフルーツ酒&ノンアルカクテル
しょーちゃんはバーの構想を語っているとき、「地元あわらのフルーツを使ったお酒を出したい」とか「ノンアルしか飲めない人も来たくなるバーを作りたい」とか言っていた。
それから一年足らず、今彼は「あわらの旬の果物を使ったフルーツ酒」を提供し、「ノンアル生フルーツカクテル」も提供している。
私は最初、「そんな爆速で有言実行するヤツこの世にいる!?」と度肝を抜かした。
「あわらのフルーツをもっと世の中に〜・・・」という誰かに言っているようで実は誰に言っているわけでもない独り言のような定型文は、これまで飽きるほど聞いてきた。私だって、せっかくこんなにフルーツ作ってるんならもっとPRすればいいのに、と思ったことはある。けどそれは一個人の心のつぶやきであって、実際にあわらのフルーツをどうにかPRしようとか、それを使って自分がなにかやろうなんざ思ったことがないのだ。
それをさらっとやってしまった若者が、今目の前にいる。
今なんのフルーツのリキュールがあるか?実際にお店に行ってしょーちゃんに聞いてみてほしい。くしゃっとした屈託のない笑顔で応えてくれるはずである。
ちなみに私は何杯飲んでも「フルーツのおすすめで」としか言ったことない割とめんどくさいお客であるが、一度もめんどくさがられたことはない(自称)し、その度にしょーちゃんはいろんな顔をしたお酒を出してくれる。
できるかできないかではない。やるか、やらないかだ。
ちなみにしょーちゃんの前職は「魚市場の人」である。
そのキャリアを活かして、しょーちゃんはお通しにおいしいお魚が付いたお皿を出してくれる。
バーのお通しとしては出来すぎなんじゃないかと不安になるほどである。
そんなこんなで、しょーちゃんは現在、過去、未来をくっつけて、今できる彼のベストをどんどん更新し続けているのだ。
できないなんて言わせない。やりたいと本気で思う若者の周りに、こうしてたくさんの人が集まっているのだから。要はやるか、やらないか、なのだ。
しょーちゃんは笑いで溢れる居場所を作りたい、と言っていた。それはもう叶っていると思う。
志は高いが敷居はめちゃめちゃ低い「笑い」で溢れたBar Laughを、あなたもぜひ体験してほしい。