【2024年オープン】水仙畑の文化的景観に泊まれる一棟貸しの宿「点景」ワーケーションにも最適!
2024年夏、一棟貸しの宿「点景(てんけい)」が越前海岸にオープンしました!!国の重要文化的景観の選定地となった「越前海岸の水仙畑の文化的景観」に泊まり、日本有数の水仙産地の景色を体感できます。
桜子
福井でみつけた美味しいもの、きれいなもの、四季の移り変わりの楽しみなどを発信します。
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1.「日本水仙」の花咲く集落を舞台に古民家ステイの宿「点景」がオープン!!
越前海岸の冬の華
福井の名勝・東尋坊から敦賀まで約70kmの海岸線が続く「越前海岸」の冬はとても華やか。絶品の越前かにが11月6日の解禁日を皮きりに水揚げされ、日本海の荒波を見下ろす山肌の斜面には、白と黄色のコントラストの可憐な「日本水仙」が、たおやかな姿を見せてくれます。水仙畑のある風景は、2021年に国の重要文化的景観地に認定されました。近くには絶景スポットも多く、12月~1月にかけて水仙まつりも開催され、地元のお魚グルメと水仙のお花が一挙に楽しめます。
2024年7月、越前海岸の国の重要文化的景観地に一棟貸の宿泊施設「点景」がニューオープン!
今回ご紹介する宿「点景」は、国の重要文化的景観地で「日本水仙」の発祥地といわれる越前海岸沿いの、福井市居倉町(いくらちょう)に誕生しました。「文化的景観」とは、その土地に住む人の暮らしと風土がつくりあげてきた暮らしの風景のことだそうです。「点景」は、水仙畑と集落の人のいとなみの歴史に触れ、地元の魅力をたっぷり満喫できる一棟貸しの宿なのです。
2.「点景」を立ち上げるまで:オーナーの高橋要さんの想い
なぜ、越前海岸に水仙畑ができるようになったのか
越前海岸の水仙は、自生しているものではなく、冬の日本海の荒波で漁に出られないときの生業のひとつとして、海岸に自生していた水仙の球根を株分けして、山の傾斜面を切り開いて畑を作り、水仙を栽培して出荷するようになったそうです。以後、高齢化や獣害などの課題と戦いながら、四季を通じて水仙の営みが継承されています。
日本水仙の咲く「景色」を次世代に繋ぐためのプロジェクトを行うチーム「ノカテ」
日本水仙の咲く集落の景色と、その土地で暮らす人たちの営みや想いに共感し、この場所の「景色」を次の世代に引き継いでいくためのプロジェクトを2021年から行っているチームがあります。チームの名前は「ノカテ」。「ノカテ」は、建築家やデザイナーなどのクリエィテイブな6名で構成されています。四季を通じて水仙畑の農家さんの営みに寄り添い、収穫された日本水仙を「SUISEN bouquet」という名前でECサイトから全国に販売したりイベント出展やPOPUPSHOPの開催など様々な活動を行っています。ノカテの活動拠点として以前から活用してきた場所を、さらに宿泊できる場所としてオープンした場所が「点景」なのです。
「点景」オーナー・「ノカテ」代表の高橋要(たかはし かなめ)さんの想い
「もともと人が滞在できるランドマーク的な役割を果たす場所を創りたいというのがあって、国の重要文化的景観に選定されたことを契機に、「ノカテ」の活動拠点としてきた居倉町の古民家を、自分たちで改修をすすめてリノベーションし、「点景」としてオープンしました。」
「次の世代に繋ぐために「生業」を作り、移住や関係人口などで、そこにかかわる人たちを増やしていきたいと考えたときに、日帰りで来てもらうだけではなく、滞在をして、この地域の暮らしの風景を観て感じてもらいながら過ごしてもらえるような関係性を育める場所を前から創りたいなと思っていました。」
夏に来てくれたら、次は冬にも来てほしい
「僕らの次の想いとしては、ここに夏に来てくれた人が、次は冬の水仙の咲く時期にきてくれるとか、ゆくゆくは何かしら水仙のことをお手伝いしてくれる人が増えていくようになるといいなと思っています。この場所を通して出会った人たちが地域にかかわってくれるような未来になるといいですね。」
冬には水仙のワークショップも
今後は、水仙産地の時間を楽しめるような、水仙ブーケのワークショップを行う予定だそうです。香り高い水仙の花を束ね、自分だけのマイブーケ、とても福井の思い出に残る冬になるはず。
3.「点景」のおすすめ①オーシャンビューの大きな窓と「点景」時間
ご紹介する宿「点景」は、最大6名まで泊まることのできる一棟貸の宿。ゆるい傾斜に沿って広がる居倉町の集落とはるかに広がる海岸線を見下ろすように、坂の頂上に立つ「点景」。
べんがら色の外観は、居倉町でも昔から取り入れられてきた家屋の色だそう。越前海岸に沈む夕陽みたいで、とてもフォトジェニックです。
海のそばにありながら、福井駅から車で約1時間以内とアクセスも良く、近くには海水浴場や釣りを楽しめるスポットや名所史跡、海鮮の美味しいお店なども充実しているのでここを拠点に、海沿いの暮らしを直に体感しながら暮らすように泊まることができます。
おすすめポイント①オーシャンビューの眺め
木造二階建ての築100年近い古民家は床面積140㎡と広々、窓から眺める四季折々の海も格別です。特に日本列島の西側にある越前海岸は、海に沈む夕陽が大きく見え、夕方には辺り一面茜色。水平線に沈む夕陽をゆっくり眺めたら、日ごろの疲れも、いつのまにか消えていくのを感じるに違いありません。刻々と変わる海の色は飽きることがありません。夜は、越前海岸の風物詩のイカ釣り船の漁火も見えるかも。
モダンな内装とゆったりした贅沢な「点景」時間を楽しむ
古民家をモダンな内装にリノベーション。高い天井に、砂壁など古き時代の素材が、しっくりとなじみ、独特のゆったりした時の流れを醸し出しています。無機質な殺風景さはなく、隅々まで目配りのきいた温かな雰囲気。一階リビングの家具は、そのひとつひとつが、こだわって選ばれたもの。それぞれにこめられた想いと愛情が、居心地の良い雰囲気になっているのですね。
4.「点景」のおススメ②夕食は豪快な海鮮を宅配も!朝ごはん食材セットで暮らすように
他の宿泊者がいないので、気を遣う必要はありません。広いキッチンは、水回りやコンロも新しく、グループで楽しくお料理するのに快適な環境がそろっています。
何人かで立ってお料理できる広さですよ。食材は、宿に来るまでに調達したり、朝ごはんには、福井でも有名な老舗のお味噌汁やお醤油、越前海岸でとれた平飼い卵など、福井づくしの食材の「朝ごはんの食材セット」も用意されています。近くには海鮮の美味しいお店もたくさん。「まつ田せいこ丼」が大人気の「魚屋の喰い処まつ田」は、地元定置網で水揚げされる朝どれの鮮魚のボリュームたっぷりのお刺身を夕食にテイクアウトもできるのでぜひ!!
▶朝ごはんの食材セット
・志野製作所「海たて山たまご」
・長尾農園「一俵懸命」
・米五「越前おみそ汁」
・岩尾醤油醸造元「ヂガミイワ醤油」
5.「点景」のおススメ③コスパ良く長期滞在にもおすすめ
シンプルで清潔感のある客室
2階までの天井は吹き抜けになっていて、ヒミツの屋根裏部屋みたいでわくわくする雰囲気です。客室は2階で、海が見える洋室2つ、くつろげる和室1つ。それぞれ、プライベート感もしっかり確保できます。無料wi-fiや押入れを利用した机やスタンドもあり、長期滞在やリモートワークにも便利。洋室の窓の向こうには、青い海が広がり、リフレッシュしつつお仕事もサクサクはかどってしまいますよ。
お手頃な料金
2024年9月末までのプレオープン期間中の宿泊料金は、5人まで一律に素泊まりで一泊33,000円。5人だとひとりあたり6,000円くらいで宿泊できてしまいます。家族連れで連泊したり、プチ合宿、女子会など、仲間どうしで自由にクリエィティブに過ごせますね。
6.「点景」のおススメ④集落の街歩きをガイドしてもらえる!
集落をまち歩き
希望者には、オーナーの高橋さんやスタッフの方が、居倉町の集落街歩きをガイドしてくれます。居倉町の石積みの歴史をお話していただけたり、誰の土地でもない不思議な場所を案内していただいたり。ここでしか出会えない景色や、地元の人との出会いやふれあい体験、忘れられない思い出づくりができますよ。
7.「点景」近くのおススメスポット3選+体験
「点景」の周辺には、車で10分くらいで行けるスポットや飲食店、カフェや天然温泉があります。長期滞在でも不便なく、楽しく過ごせますよ。少し足を延ばせば、絶景ビューの越前岬や展望台も。また点景の「朝ごはん食材セット」で醤油を提供されている岩尾醤油では醤油搾り体験、うみたて卵提供の「しの屋」では、塩づくり体験もできるので、ぜひ足を運んでみてください。
<おすすめスポット>
越前水仙の里温泉波の華(福井県福井市蒲生町1-94)
デスクワークで固まった体をほぐして温泉でのんびりしたい!そんな願いもかなえてくれるのが、点景から車で6分ほどのところにある「越前水仙波の華温泉」。越前海岸の雄大な夕陽や日本海の漁火を一望しながらお湯につかれる天然温泉です。お湯質はアルカリ性で、やわらかな肌当たり。10時から22時まで営業していて、大人570円と料金もリーズナブル。お食事どころもあり、福井名物のソースかつ丼やおろし蕎麦のほか、麺類や洋食も充実していますよ。
魚屋の喰い処 まつ田(福井県福井市蒲生町16-7-1)
夕食に新鮮な地元の朝どれの鮮魚のお刺身も宅配してくれるお店。大エビフライ定食やさざえや海鮮丼などメニューも豊富なので、気分を変えてお店に行って食べるのも楽しみですね。青い海を見ながら食べる新鮮なお魚料理で、越前海岸の醍醐味を味わえます!
越前水仙の里公園 水仙ドーム(福井県福井市居倉町43-25)
越前水仙の歴史を体系的に学べるミュージアム。水仙ゾーンでは、真夏でも、越前水仙が栽培されているお部屋で水仙を見ることができます。「点景」と目と鼻の先にある近さなのでぜひ足を運んでみてください。
<体験>
志野製塩所 しの屋(福井市鮎川133-1)
越前海岸のきれいな海水を焚火で焚いて結晶化したお塩を作っています。塩づくり体験はテーブルの上の石鍋で作ります。自社製造「百笑の塩」のプレゼントもあるので、まろやかさの味わいを比べてみてください。(4歳以上 2,500円(税込))
岩尾醤油(福井市糸崎町1-3)
魚料理にあう醤油は、明治7年創業の岩尾醤油醸造元。杉桶の天然醤油蔵の見学や、醤油搾り体験ができます。2名から催行します。(一人2,000円(税込))