【実録】夏の「芝政ワールド」ナイトプールがパリピじゃなくても最高すぎた(後編)
日本最大級の夏の楽園、芝政ワールド。後半ではとにかくドデカイ巨大スライダーを中心にご紹介しよう。
ちりり
ディープな福井を愛する独身アラサー。
趣味・特技:ひとり食べ歩き飲み歩き
主な生息地:片町のスナック
あっと驚く福井の新発見を、一緒に楽しみましょう!
「芝政ワールド」の超巨大スライダーとナイトプールで夏満喫
こちらの記事は「【実録】パリピじゃなくてもぽっちゃりさんでも楽しめる!夏の芝政ワールド ナイトプールが最高すぎた」の後編の記事になります。
前編を読んでいない方は、まずはコチラから!
「芝政ワールド」で味わう異次元のスリル、ザ・モンスターウイング
波のプールと芝政グルメでこのまま永遠にゆったりしてしまいそうだった私たちは、気合を入れ直して巨大スライダーの方へと向かった。
CMではキャ〜!!と笑顔で叫ぶキラキラ女子たちが印象的だが、本気の絶叫が周囲に響き渡るにつれ、私たちの顔はだんだん険しくなっていった。
ねぇ、本当に乗る・・・?
「高所恐怖症だから」とか「写真を撮っておいてあげるよ」とか言い訳をしつつ、ついにやってきたのは芝政ワールドの2大巨塔「ザ・モンスタースライダー」「ザ・モンスターウイング」の入り口。まずは巨大な絶壁に放り出される「ザ・モンスターウイング」への方へと足を進めた。
前に並んでいる小学生を見て、この子でも乗れるんだから大丈夫だと心で唱え続けるうちに、あっという間にスライダーへの階段をのぼる番になってしまった。
スライダーの乗り場へと続く階段は思いのほか長い。ヒーヒー言いながらふと顔を上げると、目の前に広がるのは青く穏やかな日本海の大海原。その美しさに心を奪われ、この後すぐにスライダーに乗ることも忘れてしまっていた。いや、忘れようとしたのかもしれない。
さて、景色を眺めているのもつかの間、スライダー乗り場へとやってきた。6人乗りの大きな浮き輪ボートに乗り、人生最大級の握力で持ち手を握る。平静を装おうとするものの、心臓はバクバクだ。係のお兄さんは手際よく私たちに注意事項を伝えてくれる。あと10分くらい注意事項を喋っていてほしい、そんな心の叫びも虚しく、お兄さんは明るく言った。
「それでは、いってらっしゃ〜〜〜い!」
ああ、もう自分の力だけではどうしようもできない。私にできることはそう、思いっきり叫ぶことだけなのだ。
最初はどんぶらこ、どんぶらこと左右に大きく揺さぶられながら、連続カーブを抜けてゆく。それも束の間、進むスライダーの向こうが見えなくなった。
滝つぼに、吸い込まれる〜〜〜・・・!!!
気づいたときには、私たちの乗ったボートは巨大な絶壁を垂直に駆け上がり、そのままの勢いを落とすことなく最終地点のプールに滑り込んでいた。
・・・楽しかった・・・!
私たちを待っていたのは、マラソン大会を完走したときに似た、運動会で優勝したときに似た、爽やかな達成感だった。
あんなに怖がっていたけど、大丈夫だった。いつしか新しいことや苦手なことにチャレンジすることに尻込みしていた私の心に、一筋の光が差し込んだのであった。
「芝政ワールド」の主役、ザ・モンスタースライダー
その勢いで、私たちは2つ目の超大型スライダー、高さ30mの「ザ・モンスタースライダー」へと進んだ。さっき乗れたから大丈夫だろう、そんな安心感が私たちを包み込んでいた。
お盆期間であったが、並んだのはおよそ30分。心の準備をするにはちょうどよい時間だ。先ほどと同様に、長い長い階段を登ってゆく。
またもやヒーヒーになりながら顔を上げると、そこには先程と打って変わって、オレンジ色に染まった空と日本海が広かっていた。
そして頂上にたどり着くと、先程同様すっと浮き輪ボートに乗り込み、お兄さんの注意事項をと聞く。
そしてお兄さんはまた明るい声で言い放った。
「いってらっしゃ〜〜〜い!」
直後に私たちを包み込んだのは暗闇だ。おや?さっきとはちょっと様子が違う。暗闇そしてレインボーに光るゾーンに突入すると、直後に予想していなかった急降下のフワッと感が全身に襲いかかった。
ギャ〜〜〜〜〜!!!油断していたぁ〜〜〜〜〜!!!!
急降下ののち、アリジゴクを横にしたような巨大な円錐形スライダーを左右に大きくスイングしながら、穴に吸い込まれてゆく。その一回一回のスイングの大きいこと!
穴に吸い込まれたらどうなるんだろう、そこまで考えが及んでいなかった自分を責めても時既に遅し。穴に吸い込まれた後は一気に急降下して、プールへザブーン!
・・・楽しかった、けど、してやられた・・・!!!
一つ乗ったら十分?いやいやとんでもない。いい意味で、大きく想像を裏切られることになった。
この芝政ワールドの新2大巨塔は、ぜひ両方とも楽しんでいただきたい。思わぬ絶景スポット(途中の階段)で日本海に沈む夕日を一望したいなら、夕方の時間帯がオススメだ。
「芝政ワールド」で楽しむ大人のナイトプール
あたりがオレンジ色に染まる頃、ナイトプールに明かりが灯る。波の出るプールは、夕闇にきらめくスターライトプールへと変貌を遂げた。夜の雰囲気を盛り上げるBGMが一帯に響き、私は今ナイトプールにいるんだと心が躍る。
プールサイドのフォトスポットで写真を撮ろうとすると、近くにいたお客さんが「撮りますか?」と声をかけてくれた。フォトスポットを全攻略して、色んな思い出写真を撮って欲しい。
水平線に沈みゆく夕陽を眺めながら波に揺られるなんて最高の贅沢は、ここ芝政ワールドでしか味わえないに違いない。ナイトプールと言うと、イケイケな人たちのためのクラブのような空間を想像していたが、ここはゆったりロマンチックな雰囲気を楽しめるナイトプールだ。私たちはだんだんと空の色が変わってゆく夜のプールを満喫した。
すっかり暗くなった芝政ワールドは、その夜景も圧巻だ。まるで工場夜景のようで、いつまで眺めていても飽きない。
そしてこの日はお盆特別企画ということで、夜空には打ち上げ花火が上がり、私たちはそれを見ながら芝政ワールドをあとにした。
パリピじゃなくても、ビキニが着れなくても最高に楽しめる夏の楽園、絶対にまた帰って来よう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。この記事で紹介しきれなかったスライダーやプール、ゴーカートや遊園地ゾーンなど、アトラクションもまだまだた~くさんあって、パリピもパリピじゃない人も、大人も子どもも一日中楽しめる芝政ワールド。北陸、福井県に来た際には、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。
※この記事は2022年8月現在の内容です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
※2022年のプール営業は9月25日で終了となります。