気比神宮の門前商店街「神楽商店街」の気になるお店3選!
気比神宮の門前町である神楽商店街は個性的で魅力的なお店老舗の多い名店ぞろい。今回は、そんな神楽商店街にできた新しいお店と話題のお土産品を中心にご紹介します。
桜子
福井でみつけた美味しいもの、きれいなもの、四季の移り変わりの楽しみなどを発信します。
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1.敦賀の人気洋食店「和伊和伊亭 敦賀神楽店」老若男女が笑顔で帰れるお店!
敦賀神楽商店街に2024年8月24日にオープンしたお店「和伊和伊亭(わいわいてい) 敦賀神楽店」。福井県若狭町で20年ものあいだ愛されてきた人気洋食店が、敦賀に移転してリニューアル。気比神宮から徒歩1分足らずの場所にあり、アクセスもより便利になりました。天然木の温かみのある店内は居心地が良く、週末のランチタイムやデイナータイムは予約で満席になっています。
店主の「マスター竹さん」こと竹中淳二さんは「店主がこれはぜひお客様に食べていただきたいと思うものを作り、必ず笑顔でお帰りいただけるように日々頑張っています」と胸をはります。
三大看板は、数種類ある「オムライス」や「パスタ」、若鳥の「から揚げ」。他にも、その日に小浜の漁港から仕入れるお魚のオーブン焼きやアクアパッッアやお肉やサラダと、メニューのバリエーションも豊富で、何度行っても飽きません。好評のマダムお手製スイーツや、お酒やソフトドリンクの種類もたくさんあって、ランチだけではなく、女子会や飲み会にもぴったりなお店です。
和伊和伊亭の絶品オムライス
早速、オムライスをお願いしました。オムライスのお米は、若狭町産の「クリスファームのコシヒカリ」のもの、卵も地元の食材を使っています。ふわふわの卵が、ケチャップライスにまるく包まれ、特製の甘口デミグラスソースが、マスター竹さんのこだわりです。大人でも、キッズサイズをオーダーできたり、メニューをテイクアウトできるのも嬉しいポイントです。
2.美味しい干物なら「干物屋 㐂」!肉厚でふわふわでジューシー!
続いては2024年3月の北陸新幹線敦賀開業とともにオープンした氣比神宮から徒歩1分の干物屋さん「干物屋 㐂(よろこび)」です。白地に黒文字のきりっとした暖簾もお洒落で、思わず足をとめて入ってみたくなるお店がまえです。季節によっては、お店の前で、干物を炭火焼されていらっしゃる時もあるそうですよ。やはり敦賀に来たら美味しいお魚をお土産にしたいですよね。真空パックの干物なら、保冷バッグで気軽に持ち帰れます。もちろん宅配も可能です。
店主の中山喜美子さんは、神楽商店街の理事長でもあり、長らく神楽1丁目商店街でブティックも営んでいらっしゃいます。小さいころから敦賀の新鮮なお魚を味わい、東京時代は貿易商社に勤務、北欧にサーモンなどのお魚を買い付けにも行かれていたというお魚大好き、目利きも抜群です。店名の「㐂」は、中山さんのお名前の「喜」という字にゆかりがあるそうです。
お魚の旨味がぎゅっと凝縮された「火山灰干し」と「桜干し」がおすすめ!
売れ筋は「火山灰干し」の干物だそうです。「火山灰干し」とは、魚を空気に触れないように特殊フィルムで包んだ魚を火山灰の中で乾燥させる手法だそうです。長い時間をかけ魚の旨味をぎゅーっと凝縮しつつ乾燥させるため魚が酸化せず、臭みの少ない干物に仕上がるそうですよ。敦賀でインバウンドに人気ナンバーワンの訪問先である「日本海さかな街」に店舗を構える「島屋」から、特大の火山灰干し鯖、火山灰干しさんまを仕入れていらっしゃいます。
中山さん:「ふわふわの食感で、リピーターの多い人気商品です。火山灰干しという話題性もあり、買っていかれる方も多いですね」
もうひとつのお薦めは「さくら干し」の干物です。魚を円状に広げ並べて干す様子がまるで桜の花が開くようだということから「さくら干し」と呼ばれているそうです。福井県若狭地方、とくに小浜を中心に昔から作られてきた製法で、お魚を醤油やみりんをベースにした出汁につけこんで作ります。
中山さん:「ハタハタ、白カレイ、レンコ鯛の一夜干しなど、どれも無添加でふっくら肉厚で、干物ってこんなに美味しいのとおっしゃっていただけることも多いです。夏はバーベキューの素材にもおすすめですよ。甘鯛の干物は、敦賀で仕入れた新鮮な甘鯛をすぐに処理、塩だけで一夜干しにしています。どの干物も、干物にするために吟味して仕入れたお魚を加工しています。」
私はのどぐろの干物を購入しました。フライパンに干物を置いてアルミホイルをかぶせて焼くだけでホクホクの美味しい干物が楽しめました。調理や後片付けが、簡単なところもいいですね。干物にしてあるぶん、栄養分も逃がさずにいただけます。「干物屋 㐂」の干物はどれも美味しく、良心的なお値段なのも魅力です。贈答品にもぴったりですね。
中山さん:「敦賀はお魚が美味しいところです。もう少し、敦賀といえば「お魚」というイメージを推していきたいですね。今後は、さらに干物の種類や、お土産にも買いやすい常温の商品も増やしていきたいです。気比神宮に参拝されたあとは、近くにあるので気軽に足を運んでいただけたらと思っています。ここ2~3年くらいのあいだに、神楽商店街は気比神宮の門前町として、さらに整って楽しくなっていきますよ。」
「干物屋 㐂」のランドマークでもある紅白の提灯オブジェの前は、撮影にも映えるスポット。ぜひ、散策がてら訪ねてみてください。
店内には「神楽結び」コーナーといって、神楽商店街の他のお店の紹介や、商品なども置いてあるので、「干物屋 㐂」を起点に個性豊かな神楽商店街を散策してみてはいかがでしょうか。
3.「おりや呉服店」明治36年創業の伝統とモダンな遊び心で敦賀小町を指南!
明治36年創業の「おりや呉服店」。5代目の店主で和コーディネーターの伊藤美佳さん考案のご当地手ぬぐい「敦賀Classics(敦賀クラシックス)」が、敦賀の新しいお土産としても注目されています。竺仙の着物をさらりと着こなして出迎えてくださった伊藤さんに、お話を伺ってみました。
神戸の大学を出て服飾雑貨メーカーの専門商社にて大手百貨店を担当、大きな市場との取引を行っていらっしゃった伊藤さん。家業の呉服屋を継ぐにあたり当時の経験やセンスを活かし、店主の目利きや感性を大事にしてこられました。「品が良いものを良心的な価格で提供すること、和文化を広めていくこと」を大切にしていらっしゃるそうです。
明治からの老舗の格式もありつつ、温かみのある雰囲気の店内には心惹かれるものがたくさん陳列され、あれこれ手に取りながらお気に入りの手ぬぐいや小物を探すのも旅の楽しいひとときですね。
「まだまだ先代の母の経験値にはかないませんが、お互いが良いと思う品物は不思議とに似ているんです。」と謙虚な様子でお話してくださいました。
ご当地手ぬぐい「敦賀Classics」は「おりや呉服店」のオリジナル!
店内の和小物の中で、特に目を惹くのは、手ぬぐいの種類や数の多さです。
伊藤さん:「かねてから、手ぬぐいは日本文化の入り口としての可能性があり、プレゼントにも喜ばれるアイテムだと思っています。2020年の神楽商店街で行われたアートマルシェでのイベント出店をきっかけに、手ぬぐいの売り場を充実させました。」
お店のなかには、手ぬぐいで作られた和のバッグもあり、Instagramやサイトでも新作をチェックできます。手ぬぐいの素敵なあしらい方や使い方も、教えていただけます。確かに手ぬぐいは、ハンカチのように使ったり、テーブルセンターやランチョンマット、着物の衿やブックカバー、縫い合わせて袋やカバン、お茶の袱紗がわりなど、あらゆる可能性を秘めた万能アイテム。和の世界観が詰まった小宇宙ですね!!
そして今回の新作のご当地手ぬぐい「敦賀Classics(クラシックス)」は、2025年12月に神楽商店街のお土産を考えるプロジェクト公募に参加したメンバーとの会話からアイデアが浮かび、伊藤さんがデザインを手掛けられました。気比神宮、赤れんが、ムゼウム、8月の花火大会、気比の松原、ゆりかもめなど、敦賀らしいスポットがちりばめられた、どんなシーンでも使いやすい品の良い手ぬぐいです。敦賀駅の改札にも展示されているので、ぜひご覧になってください。ウェブサイトのオンラインショップでも購入できますよ。
伊藤さん:「敦賀駅に展示されている手ぬぐいをごらんになって、お店を探してここまで買いに来てくださったり、ぜひお土産にしたいのですがと電話でお問い合わせくださった方もいらっしゃって、嬉しい反響をいただいています。」
敦賀を代表する素材が上品にデザインされているので、お土産にも喜ばれますね。皆さま「敦賀Classics」を、ぜひ可愛がってください!